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「日吉の森 庭園美術館」プチ散歩

取材日 2018年01月08日(月)

田辺光彰氏の展示作品
田辺光彰氏の展示作品
庭園から見る田邊泰孝記念館
庭園から見る田邊泰孝記念館
 季節の移ろいを感じながら庭園美術館をたのしむ

 「日吉の森 庭園美術館」は、下田町出身の彫刻家「田辺光彰」の作品と民族資料等の収蔵物が展示されている美術館である。

旧家の敷地内にあり、築150年を超える庄屋造りの邸宅、庭園と合わせて公開されている。雑木林が残されている裏山から庭園にまわる途中にも光彰氏の作品が展示されていて、四季折々の風情を感じながら散策することができる。公益財団法人日吉の森文化財団により管理、運営されており、平成26(2014)年に公開されて以来、人気の美術館である。

 

裏山から庭、そして邸宅へ

 順路に従い歩くと広い庭にでた。邸宅は「田邊泰孝記念館」とされ、土蔵とともに横浜市の歴史的建造物に認定されている。玄関から中に入ると広い土間になっていて、「いらしゃいませ」と14代目当主が迎えてくれた。先祖は徳川家康についてこの地に来た事などの話を聞きながら、邸内を案内してもらう。少し前まで住んでいたという家は、人の温もりが感じられ、暖かい縁側にいるとなんとも懐かしい。時間を気にせずゆっくり過ごしていたい気持ちになる。

 

モダンな彫刻と驚きの展示物

 別棟の「田辺光彰美術館」には田辺光彰氏の彫刻作品や収蔵物が展示されている。作品の他にはフィリピンの農耕民族の農具や神具が多く、中でもシャーマンの祈祷小屋が丸ごと展示されているのには驚かされた。

人に言いたいけれど、ちょっと内緒にしておきたいそんな美術館である。

 

 

アクセス方法

●川崎市バスの井田病院バス停から徒歩

「井田病院」から日吉へ、住宅街を抜け、下田神社、光輪寺方面に向かって歩く。

10分ほど歩くと美術館と竹やぶが見えてくる。

●日吉駅からバス

東急バス利用「下田地蔵尊」下車徒歩1

●日吉駅から徒歩

慶応のグランド横の「松の川緑道」を歩く。日吉地区センターを抜けて裏口から出ると、緑豊かな山道が現れます。25分ほど歩くと「下田地蔵尊」バス停あたりに出ます。

 

「日吉の森 庭園美術館」

入園料 大人 400

休館日 不定休 (ホームページで確認の上ご来館いただきたい)

 

横浜市港北区下田町3-10-34

http://hiyoshinomori.com/

歴史的建造物に認定されている土蔵

歴史的建造物に認定されている土蔵

裏山の散策道

裏山の散策道

展示物 シャーマンの祈祷小屋

展示物 シャーマンの祈祷小屋

横浜市港北区下田町 「日吉の森 庭園美術館」
内田恭子
シニアリポーターの感想

ずっと行ってみたかった美術館なのだが、開館日と予定が合わずやっと行くことができた。取材日は、川崎側(井田営業所)から出発。鎌倉街道がこの辺りだったのではと思いをはせながら井田山を越えて美術館へ。見学した後は、松の川緑道を通り、日吉駅へと歩いた。
車のほとんど通らない道だったので、ゆっくりと散歩ができた。
春先は庭園に3色の梅が咲くのだそうだ。ぜひ行ってみたい。

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