和気あいあいとした元気広場
指導員と一対一で健康チェック
適切なアドバイスをするプロの指導員
いこい元気広場
川崎市では、市内すべての「いこいの家」で、転ばない体づくりのための体操と、介護予防・健康づくりに関するミニ講話を行っている。週1回、2時間程度で6ヶ月間、参加費は無料だ。
その一つ、麻生区岡上にある「いこい元気広場」を取材した。
岡上「いこい元気広場」
開始の10時になると、参加者一人ひとりに対し体調チェックを行い記録する。血圧や脈拍測定はもちろん、大事なのは参加者の目を見て体調の変化を読み取ることだ。参加者に合わせた体操内容を決める。
参加者が椅子に座ると、健康に関する講話が始まった。今日のテーマは「成長と老化について」だ。指導員の丁寧で親近感のある話しに、参加者は引き込まれていく。
写真の中の猫を探すクイズ形式の脳トレに続き、軽い体操が始まった。あまり負荷をかけずに、足の筋肉を鍛える効果を出している。中休みを挟み、充実した1時間半の内容だった。
導員は介護予防運動指導員の資格を持ったプロだ。参加者との信頼関係を築きながら対話形式の指導を行っている。
手押し車で歩いてきた女性は、「体力維持と認知症防止、それに皆さんとの会話が楽しみです」と笑っていた。ガンで入退院を繰り返している男性は、「ガンはガン、健康維持のために来ています」と元気に話してくれた。
卒業後のケア
「いこい元気広場」の運営は地域ごとに市から委託された民間会社が実施している。麻生区は、ヨネッティ王禅寺を運営している東急スポーツオアシスが委託されている。
卒業後も、仲間づくりや地域で行われているさまざまな活動に参加できるようなサポートも行っている。
問い合わせ先
・川崎市「いこい元気広場」ナビダイヤル 0570-040-114
・東急スポーツオアシス(麻生区) 044-951-3636
参加者が一様に明るい表情をし、笑いが絶えないのが印象的だった。3人の女性指導員も、一方的に説明するのではなく、参加者の反応を見ながら臨機応変に対応していた。
シニアになると健康つくりには興味があるが、なかなか実践できないのが実情だ。地元でしかも無料で、至れり尽くせりの健康指導を行ってもらえる「いこい元気広場」を気楽に利用してみてはどうだろう。