11月24日(土)に洗足学園「みぞのくちコミュニティーコンサート」が地元の古刹「天台宗 龍臺寺(りゆうだいじ)」の本堂で行われる。住職の樋口智亮氏と学園の方との縁により実施されることになった。「ひと、音楽、未来、世界をつなぐ」として洗足学園音楽大学は、音楽の学びと実践を通じて、豊かな社会づくりに貢献するとあり、住職は共感を得た。
プログラムの構成は
木管アンサンブル・チェロ&ピアノ・コーラスの各演奏と、僧侶の「総礼伽陀(そうらいかだ)」という節のついたお経(声明しょうみょう)に、ご詠歌に似た「天台大師讃仰和讃(てんだいだいしさんごうわさん)」が演目として加わる。住職と後継者のご子息とで、二重唱との事。この会場ならではの画期的なコンサートになるようだ。
龍臺寺沿革
1649年起立と伝わる。江戸時代は調布深大寺の末寺だった。本堂には250年ほど経過した見事な天井画がある。あでやかな天女が描かれており、保存状態も良好だ。演奏会には「是非、皆様に足を運んでもらいたい」と住職は話す。境内には市の保存樹木、大イチョウが鮮やかな色づきをみせる頃だろう。
参考:春の花まつり
会場の龍臺寺:東急・JR溝ノ口南口下車。小杉方面に歩く。ファミリーマート前の信号から10メートルくらい進むと右手の旧道に入る。そこから約5分右側。洗足学園正門からは徒歩4分。
日時:11月24日(土) 開演14:00 開場13:40 入場無料
企画:みぞのくちコミュニティーコンサート実行委員会
出演:洗足学園音楽大学教授・同講師・同大学院生・同大学生・僧侶
共催:龍臺寺・学校法人洗足学園
後援:川崎市高津区役所
問い合わせ先:044-856-2953(洗足学園法人本部総務)
龍台(臺)寺山門
250年前の天井画 楽器を持つ天女
本堂前庭、奥の緑が大イチョウ
24日のコンサートがとても楽しみだ。ご住職の会話される声は低音で響きのある大変いいお声をされている。お経の唱和は落ち着きと癒しがもたらされるが、クラシック音楽の余韻の中、どんな化学反応が起きるのだろうか、それが興味深い。是非大勢の方に聴いていただきたいと思う。