地元密着型のイベント、それが2004年から始まった「小田急線読売ランド前駅 駅前コンサート」だ。17日は町内の祭りでもある杉山神社の例大祭が開催されている。地元を盛り上げるために祭りに合わせ、地元と同駅最寄の日本女子大学付属高等学校が協力し、駅前で音楽を奏でる。地元のバンドが出演し、地域のイベントと相乗効果を発揮しながら街を盛り上げていく形が、出口美樹子音楽院と読売ランド前駅周辺まちづくりプロジェクト(通称ランドプロジェクト)が目指す駅前コンサートの姿である。このコンサートは、多摩区の平成24年度「磨けば光る多摩」事業に認定されている。
今年は天候が不安定であったため、日本女子大付属高等学校の弦楽クラブは不参加。その分地元演奏者の熱が入り、超地元密着型の愉しいイベントとなった。
午後2時から1時間半ほどの間、かなり暑い陽がさす中、30名ほどの観客席が埋まった。演奏中も電車を乗り降りする人が、立ち止まって聴いていて、「音楽のまち・かわさき」を充分にアピールしていた。
プログラムは
1. 大谷年弘 (ケーナと篠笛)
・コンドルは飛んでゆく
・舟歌
・与作 他
2.「季の味」 安井絹子(ピアノ) 高橋正樹(サックス)
・Hey Jude
・夕焼けこやけ
・イパネマの娘 他
3 .参加者全員での合唱 「ありがとう地球」(野村信吾作詞)
大谷さんは駅前で店を開いているが、かたわら月に2,3回老人ホームを訪問して南米の民族楽器ケーナを演奏している。篠笛50年、ケーナ30年のキャリアだそうである。
安井さんも同じく駅前で店を経営、人と人をつなぐ、情報発信スポットも目指している。
高橋さんはランドプロジェクトの代表であり、当日はソプラノサックスとテナーサックスを演奏した。最後に全員で歌った唄を作詞した野村さんは当駅の利用者である。
駅前コンサートは10月20日にも、日本女子大学学園祭に合わせて開催予定。ランドプロジェクトでは、10月20日、21日に、地元3商店と学生のコラボによるオリジナル地元ブランド商品の販売や、11月17日、18日には小田急読売ランド前駅周辺を花で飾る「フラワーバスケットワークショップ」のイベントも計画している。