シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

学べる緑の公園!緑化センター

取材日 2012年09月26日(水)

東園 緑の相談所、桜道から
東園 緑の相談所、桜道から
西園 日本庭園の見本庭
西園 日本庭園の見本庭

 JR宿河原駅から二ヶ領用水に沿い、下流に向かって徒歩7分ほどで「川崎市緑化センター」に着く。用水をはさみ、向かい側にも緑地が広がり、市街地とは思えぬ豊かな緑の一角である。同センターは都市緑化植物園として、温室、植物の展示場、見本園を備え、年間をとおして市民が参加できる、さまざまな園芸の技術講習会や鉢植えなどの展示会が開かれている。

 春と秋に2回行われている「秋の苔玉のつくり方」を受講した。30名の募集に落選したが、キャンセルで救済され参加できた人気講座である。小さく仕立てた樹木をうまく組み合わせて、「苔玉盆栽」にしていく作業を習う。参加者はシニア世代が多いが、若手の男性もいる。園芸好きの常連も多いようだ。


11月10日は年に1度の、同センター最大のイベント「緑化センターまつり」がおこなわれる。手作り市や広場でのパフォーマンスなど、多数の市民団体も協力参加する。園長の萩原さんは「青空園芸教室・園内植物観察会・小品盆栽市・葉っぱで虫づくり・JAセレサと地元農家の野菜直売・ボランティアグループによる模擬店、その他の企画で大盛況のまつりになる」と話す。さらに、日頃緑に関心のない方々の来園を期待し、同園の多目的な活用を見出していきたいとも語る。第3回目となる今年は、来場者数1万人をめざすそうだ。
またここは、近隣の散策コースの寄り道地点に最適だ。多摩川にも近く、秋の長尾の里めぐりや二ヶ領用水の桜の紅葉と合わせて楽しめる。


 今年度の講習会は次のとおり。すべて往復ハガキにて応募。多数の場合は抽選。
・優しい小菊作り入門:小菊を盆栽仕立てにする。応募期日 10/7   30名
・春の七草を鉢植えて楽しもう。        応募期日 12/12  30名
・バラの育て方                応募期日 1/23   30名
・サクラソウの育て方              応募期日 2/6   30名
☆いずれの講座も作品は持ち帰れる

【問い合わせ・講座の申込先】
住所:〒214-0021多摩区宿河原6-14-1 川崎市緑化センター 電話044-911-2177


■苔玉作りの材料:赤玉土3割を練りこんだケト土・小型の苗木や草花・ハイゴケ
・苔玉の植え付けは、器を使わず用土を植物の根にくるみ、だんご状にする。そこに苔をまとわせたら針金を巻きつけ固定する。

苔玉作りの素材を、根切り

苔玉作りの素材を、根切り

土を団子状にして苔をまとう

土を団子状にして苔をまとう

完成、我が家で鑑賞

完成、我が家で鑑賞

石渡一美
シニアリポーターの感想

二ヶ領用水のせせらぎと、園内の散策。テーブルやベンチなども置かれており、ここだけ違う時間が流れているかのようだ。
 ここの園芸講座は抽選に当たりにくい。市政だよりに載らない講座が狙い目とか。けれど園内にはいつも何かしらの鉢植えが展示されたいるので、緑好きには大変参考になる。