シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

世界の家庭料理と文化を知ろう

取材日 2013年02月11日(月)

御夫婦参加者とヒョンジュさん
御夫婦参加者とヒョンジュさん
キムチマンドゥ
キムチマンドゥ
 アンニョンハセヨ!多摩市民館5F料理室に人々が集まってくる。多文化交流グループ「世界のひろば」、本日の講師は韓国の細川ヒョンジュさん。参加者は25名。7割くらいがシニア。ひだの揚げ餃子と丸い蒸し餃子(キムチマンドゥ)を作る。パリパリモグモグ、美味しい!!! さて、韓国のお正月って?

今年の韓国の正月は2月10日。一族で祝うので大量の料理や贈り物の準備がたいへんである。首都ソウルには4分の1の人口が集中しているので帰省ラッシュもこれ又すごい。最近では親が子供の住むソウルに行く例もある。
トックツ(お雑煮)にはキムチマンドゥまたはカレクトと言う餅を入れる。
スープは煮干しや肉でとるが牛骨を8時間から2日煮込んで取ることもある。
因みに正月が終ると「名節病」に罹る女性がたくさんでる。正月疲れだ。嫁同志の働き度合いが原因で喧嘩も増える。近年、男性も手伝うようになり、各家庭で作って持ち寄る形式や注文宅配の店も出来てきた。

チャレ(茶礼)は先祖を敬いテーブルいっぱいにカラフルな料理を供える行事である。先祖の墓参りもする。
セべ(歳拝)は中学生以下の子供が親や祖父母に頭の高さで手を重ねてお辞儀をし、お年玉を頂く儀式である。お金は美しい福ポーチにいれて貯める。
父母が祖父母にセべとしてお金を上げることもある。

正月の遊びは、ユンノリ(すごろく)、凧揚げ、チェギ(羽打ち)、ノルティギ(立ち乗りで高く跳び上がるシーソー)、トゥホノリ(槍を壺に投げ入れる)、ソリ、遠い昔日本から輸入された花札などが盛んだ。

「おしゃべりしながらのお料理で友達もできちゃったわ」と笑顔の参加者。
「世界のひろば」は市民館の「外国人の子育て支援」から派生した自主運営グループで、外国人を含むスタッフが季節に合った催しをしている。



元気はつらつスタッフの皆さん

元気はつらつスタッフの皆さん

ユンノリ(すごろく)

ユンノリ(すごろく)

福ポーチ

福ポーチ

取材同伴者名:平野 貞則
勝野井 央子
シニアリポーターの感想

 韓国の正月文化を聞いて、晴れ着、羽つきなどまだ色濃く正月行事がのこっていた子供のころが懐しかった。現地の方が語って下さる行事や手をとって教えて下さる料理はとにかく楽しいし、温かい。(勝野井)
 単に世界の習慣や文化の紹介と思いきや、その国の食を作ることを体験できて、料理を作りながら、旅行でその国を訪れた体験を隣の方からもお聞きすることが出来ました。多くの主婦の方が伝統を引き継ぎながら、お正月の為にひたすら家庭料理を作られている姿は、私たちが忘れかけていたことを思い出させてくれました。世界の国の文化と風習も、日本とかなり共通していたことも、新しい発見でした。(平野)