基調講演
ポスターセッション
弥次喜多弁当
自分の住む町をより住みやすい環境にしたい。多くの人が望むことであろう。2月16日(土)取材した川崎市宮前区も、住みやすいコミュニティにするため、みんなで課題を見つけ話しあって解決をめざす「まちづくり広場ラブみやまえ」に取り組んでいた。
会場は宮前市民館。ボランティア団体の宮前区まちづくり協議会と宮前区が主催。午前中の基調講演と午後のパネルディスカッションを中心に、同時開催のポスターセッション、区内写真展、宮前地域カルタ、子供工作コーナー、まちづくり協議会紹介コーナーなどがあり、昼食に地産地消の「弥次喜多弁当」を販売。その上「大人の文化祭」を開催という活力にあふれたものであった。
基調講演は、公益財団法人川崎市生涯学習財団理事長で前川崎市教育長の金井則夫氏による「地域の力が子供を元気にする」をテーマに地域のあり方(まちづくり)について、ご自身の中学校教師時代から指導主事、校長、教育長と教育に携わった中の子供像を語り、大人がどう関わればよいか提言。特に「子供一人一人が、考え、行動する機能を伸ばす」ことが重要で、学校や地域の行事などにその機会があると強調。続いて、地元の中学生(宮前平・平・菅生)6名が宮前区への思いやまちづくりについて、(1)安全マップの作成、地域清掃など学校で実行していること(2)自然と調和の取れたまちづくり(3)ポイ捨て禁止、近所付き合いを大切に、など守りたいマナーが述べられた。
午後のパネルディスカッション「子供の笑顔が見えるまちづくりとは」をテーマに宮前区まちづくり協議会の丸山幸一氏がコーディネーター、パネリストの(1)針山直幸(蔵敷・菅生こども文化センター統括館長)(2)菊地 正(NPO法人高津総合型スポーツクラブSELF副理事長)(3)有北郁子(NPO法人ままとんきっず理事長、NPO法人まめな人生理事長)3氏が組織の実態を報告。立ち上げの苦労を超え、地域に信頼される活動となった秘訣は「常に子供のためには何がより良いのか」という視点を見失わない事という。全ての活動に共通するものである。
ポスターセッションは、市民活動を分かりやすく図式化して紹介、大きなカルタをまとい宮前の特色をアピールするボランティアに思わずニッコリ、工作に額を寄せ合う親子、クイズラリーに走り回る子供、弥次喜多弁当に大満足の来館者。熱気あふれる館内は、北風が冷たかった外とは別世界の一日であった。