震災直後 山口館長撮影
弾き語り 石田邦彦氏
石田氏が歌われた天野英一郎氏の詩
あの日、世界を駆け巡る出来事
震災直後に世界中の目が震災地に集まり、日本国内は及ばす海外からも、多くのボランティアが現地に飛び込みました。アーティストの友人も、折からのイベントの自粛ムードの中、現地と首都圏との間を幾度も往復し、語り合いと行動とを続け懸命に活動していました。
シニアの私達も現地での瓦礫処理や避難所でのボランティアをする方もいます。又、日常生活の中で、被災した人の事を思いながら、生活の中を工夫して、義援金を送る等、できる限りの事をしました。
音楽コンサートシリーズ
あの時から早二年。でも復興への路は遠く、多くの方の理解と協力がまだ欠かせません。
そんな中、アリーノ(宮前区内の川崎市有馬・野川生涯学習支援施設)がシリーズとして、昨年4月から、アカペラコンサート・ピアノリサイタル・歌声サロン・今回の応援ライブを行い地域に愛される施設作りを目指しています。
山口館長の挨拶 「二年を経過した時にこそ私たちに出来る事、身近の人を愛し、自然を愛し、日本と世界を愛する方にお手伝いをすることが出来ないかと願っているそんな折、茅ヶ崎で活動する石田邦彦さんに心を動かされ、今日の出演をお願いし、ご承諾頂きました。」
穏やかな笑顔の石田氏
「私は普通に茅ヶ崎を歩いているおじさんですよ。」と会場をなごませながらギターを片手に「いつも最初に歌うのですよと」の前置きで、民謡「さんさ時雨」を挟み込んでのオリジナル曲「日本のどこかで」から始まりました。
その歌詞には「日本のどこかで聞こえる歌がある(略)風に吹かれても、雨に打たれても大地に根ざした歌がある」と気張らないが心に吸い込まれる様なことばが続きます。
大学で歌う楽しさを知り、その後高校の教師をされながら書きためたものです。
難病のご夫妻の詩を曲にされた「これくらいがちょうどいい」・円谷幸二選手のご両親と想う人に書かれた手紙をもとにした「ドントクライ円谷」・未来に向かい、障害を乗り越えて飛ぼうとしている子供さんを応援しての「旅の途中で」など全19曲でした。
参加された方
「快いギターの演奏で心が落ち着きました。」シニアの男性。 「自分の中にしみ入りました。私は『花は咲く』をオカリナの演奏を通じて、この感動を伝えていきたいです。」「私は『これくらいがちょうどいい』の詩を二胡で表現しお伝えしたい。」
アリーノを利用して活動している女性のお二人。 じっと聴きいり、ゆっくりとうなずき、そして顔を上げて真剣に前を見つめられている皆さんの姿が印象的でした。