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保有している資産額を知っていますか?

取材日 2013年04月17日(水)

会場の第3庁舎入口

会場の第3庁舎入口

真剣な相談会場

真剣な相談会場

会場案内もわかりやすい

会場案内もわかりやすい

 川崎市役所第3庁舎1階市民ホールでは、相談開始時間の10時には全席が埋まった。有資格者10名の相談員が個々に対面し、予約不要、時間制限なしの「不動産の相談」に応じた。「一般社団法人神奈川県不動産鑑定士協会」が主催、国土交通省・神奈川県・川崎市(財政局資産運用課)が後援している。


相談内容は
土地、建物に関しての売買・借地権・賃貸借・相続・贈与・税務・有効利用・価格など気楽に相談できる。モヤモヤと抱えているものを「聞いてもらって安心」のタイプから、契約書、権利証など資料を揃えている人など、相談者も様々だ。事例では家の買い替えテクニック、現住居の処分、隣接地の価格を知りたいなど。税務相談の割合も高いが、不動産鑑定士で、税理士の資格を併せ持つ相談員が対応してくれる。

保有している物件の資産額を知ることが重要
不動産鑑定士は、不動産の評価額を算出する専門家だ。不動産業者や司法書士は身近で目にするが、不動産鑑定士は庶民には馴染みが薄い。主催者団体の広報委員長の高橋さんは「こうした相談会をとおし、存在をアピールしていきたい」と語る。
不動産評価額は公的な評価(路線価・公示地価・基準地価・固定資産税評価額など)と時価(市場価格)がある。これらを把握することが、遺言書作成や不動産の問題解決には重要だ。瑕疵(かし、欠陥・キズ 例=上下水道・地盤・隣地の環境など多種多様)にも要注意だ。目に見えないマイナス評価もあるので、専門家のアドバイスは貴重になる。

相談者は
「相続の手続きをすることになった。税務署、役所とここを訪ね、答えがほぼ同じであったので安心した」と話す中年女性。「地方に持っている土地の売却方法を尋ねに来た。今度は法務局へ行く」という男性は、境界を調べるようアドバイスされたそうだ。

常設の無料相談所はこちらから
無料相談会以外にも、常設の無料相談所がある
電話045-661-0280 神奈川県不動産鑑定士協会  HP http://www.kfkk.or.jp/  

※川崎市では春と秋の年2回、同相談会を開催している。今秋は10月に実施。日程は現在未定。 駅前スペースなど街頭相談会の場合もある。

 

  
川崎市役所第3庁舎1階市民ホール
石渡一美
シニアリポーターの感想

 不動産鑑定士に仕事依頼をすると、高額なイメージがある、たかがしれた財産ではおよそ縁のない業界と思っていた。しかし、安価な利用法もあるという。人生を賭して築いたものを、今後どのようにするか、シニア世代は考えている人も多いのではないでしょうか。