川崎大師探訪は川崎市市民ミュージアムの開館25周年の企画展「受け継がれた文化 財川崎大師の寺宝と信仰」の関連イベント。京浜急行大師線の大師駅を13時に出発し大師周辺の寺社を徒歩でめぐり、16時に大師駅に戻るツアーである。
参加募集人員は25名。集まった参加者はシニアの男性が多い。学芸員望月さんの熱心な説明の他・ミュージアム職員3人が同行。繁華街を歩くので、交通事故には細心の注意を払う。
コースは「①中瀬大師稲荷神社 ⇒②千蔵寺 ⇒③明長寺 ⇒④川崎大師平間寺⇒⑤川中島神明社⇒⑥池言坊 ⇒⑦若宮八幡宮 」
めぐる寺社は江戸時代編さんの新編武蔵風土記稿(しんぺんむさしふどきこう)にあり、古く由緒あるものばかり。
ほんとう!(これって ほんとうなんです!)
千蔵寺 節分会では、鬼をとりこんで改心させて帰すことから、「鬼は内、福は外」と豆を撒く。
明長寺 大阪の夏の陣でお手柄をたてた荻田主馬に、家康が御肌召と盃を贈る。後年その子孫が寺に納める。「葵梶文染分辻が花小袖」=国重要文化財
川崎大師平間寺 寺の縁起意外に、元は、称名寺(幸区平間)にあった本尊大師像を、改宗の際に多摩川に流す。この事が漁師の不思議な夢に現れ、早速海で拾いあげ寺におさめる。そこで村名をとって平間寺と称したとの一説もある。
広い境内には40を超える古い石造物が点在している。
六字名号塔 無筆文盲の人の夢に、弘法大師が現れ六字名号(南無阿弥陀仏)の書き方を教えたもの。
まり塚 昔は曲芸する人・今では芸人さんが芸を磨き精進を願う。
川中島神明社 せきの堂にある、サイノカミの赤子を抱いた石造物は、和式のマリア像に見える。風邪や百日咳等にご利益ある。多摩川の洪水を止めるせきから咳とも。
川崎の寺社の縁起については、知らないことが多い。また、このような機会があったら、ぜひ参加したいとの声があがった。
チラシ一部
石造物の一つ・まり塚
貴重な六字名号塔に見入る
真夏を思わせる気温の中、何か新しい事が学習できるのでは、と胸躍らせながらツアーに参加した。寺の中をのぞいていると、当時にタイムスリップし、生活を偲ぶことが出来た。