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殿町にライフサイエンス国際戦略総合特区が出現

取材日 2013年11月12日(火)

屋上からの眺望
屋上からの眺望
続々建設中
続々建設中
 2つの研究所と石けんプラントの見学だったが、結果として、市や国の壮大な計画に魅せられてしまった。参加者20人はリピーター多数で環境関連の元専門家など全員シニア。道中、11月の空の下、多摩川土手沿いの明るい景色を堪能した。
環境総合研究所(LiSE  2013・2開設)
公害を克服した川崎の技術で公害や地球温暖化などに国際貢献を目指している。環境配慮制度で最高評価を受け、その名に恥じない4階建て施設の屋上にまず上る。太陽光発電、太陽熱利用給湯、気象測定などの装置より先ず、見晴らしに一同驚嘆する。眼前の多摩川、飛行機の発着、遠くのスカイツリー、ゲートブリッジは勿論のこと、飛行場の遙か向こうまで見通せるため、遠く雲の垂れ具合まで観察できるのだ。
主な研究:☆ 化学物質による生物や生態系への環境影響、毒性評価などは所員が 生物検体を採取しての地道な研究だ。
☆大気や水中の分解し難い有害な化学物質を高精度な装置で分析、調査する。
☆大気常時監視:TV神奈川のDボタンの気象情報、光化学スモッグの警告などは、 ここのデータが使われる。
公益財団法人 実験動物中央研究所(CIEA  2011・4開設)
 最先端の医学研究には短期間で効果の分る均一化した実験用動物の開発が必要である。野村達次医師が始めた61年の歴史を持つ研究所が開発した特殊マウス(ポリオ、NOG、rasH2)、コモンマーモセット(猿)は世界に先駆けて作った実験用動物である。マウス1万匹の受精卵が凍結保存してあり、京都やデンマークにも分散保存されている。
キングスカイフロント:川崎市殿町地区国際戦略特区(40ha)とは?
いすゞ自動車工場跡地の広大な敷地には、続々と、ジョンソン・エンド・ジョンソンのサイエンスセンター、国立医薬品食品衛生研究所、ナノ医療イノべーションセンター、アイソトープ協会、全日空、ケータリングセンター等々が建てられる予定である。最高レベルの日本のライフサイエンスの中核拠点にし、空港に近い立地を生かし世界に発信していこうという壮大な構想を持っている。
NPO川崎市民石けんプラント(2005・3 創業)
 学校給食や家庭からの廃食油を集め、不純物の除去など1週間以上かけてバイオディーゼル燃料やリサイクル石けんを作っている。この石けんは合成洗剤と異なり、分解しやすく地球に優しい。今、大いに普及させたい商品である。


環境総合研究所

環境総合研究所

市民石けんプラント

市民石けんプラント

エコバスツアー参加者

エコバスツアー参加者

川崎区殿町と塩浜
勝野井 央子
シニアリポーターの感想

  壮大な構想にただただ驚いた。日本の国力再建のけん引役として発展してほしい。