シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

身近な自然を再発見

取材日 2014年03月16日(日)

カブトムシの話に身をのり出す
カブトムシの話に身をのり出す
ビニールも使っているメジロの古巣
ビニールも使っているメジロの古巣
 生田緑地内「かわさき宙(そら)と緑の科学館」へ集合 
 3月16日(日)川崎市環境局環境調整課が募集した「生田緑地から多摩川まで歩くエコウォーキング」を取材。緑地内にある「かわさき宙と緑の科学館」に小学生と保護者9組22名が2階学習室へ9時30分集合した。内容は、小学校4年生向けだが、身近な自然を再発見という環境保全を考える上で大人も楽しく学べる貴重な体験学習である。
 
 川崎市の環境への取り組みと本日の行程
 主催者を代表して市環境局職員木村さんから本日の予定と諸注意、講師紹介。続いて、科学館職員で講師の永井さんから、地層、水、植物、虫や鳥など川崎の自然についての講義、展示物の説明。館外では、多摩丘陵の特徴を残すコナラやクヌギの雑木林などの実態について説明。特に、地表に現れた杉の根が目をひいたが、悪条件にもかかわらず.懸命に根を張って生きようとする植物の姿に感動。緑地出口のビジターセンター前で永井さんの講義は終わったが、これからのウォーキングが楽しみになってくる。
 休憩の後センター2階で、テレビでおなじみのプロ・ナチュラリスト佐々木洋さんの講義。初めに配られたのが「川崎市 自然の達人ビンゴ」9マスの用紙に、佐々木さんが言うスズメやヒヨドリの鳥の名、色や音など抽象的な自然を感じさせるものを記入する。

 生田緑地~登戸、二ヶ領せせらぎ館までのエコウォーキングに出発 佐々木さんの案内で10時30分、生田緑地を出発。1分後、歩道わきの土手に生える「ノビル」発見。子どもたちの関心はさておき、大人たちは、晩酌のおつまみを連想してかニッコリ。少し歩いたところで講師の指差す先を「ヒヨドリ」が飛び去る。ビンゴに丸。ダイエーの脇、新川沿いに遊歩道内を観察、クスノキがみごとである。住宅街に入り小学校を過ぎたところでメジロの古巣を見つける、丸である。さらに進むと桜の古木並木に圧倒される二ヶ領用水路。水路には、コサギやカルガモ、桜の枝には渡り鳥のジョウビタキ。手元の植え込みにはカマキリの卵、これはビンゴに丸である。そろそろビンゴ完成というところで二ヶ領せせらぎ館が見えてきた。
 はしゃぎまわっていた子どもも、講師の質問には「自然の音」や「におい」という抽象的な事象について、花や空、空気、水などから感じた、という答え。豊かな感性が感じられた。

 【二ヶ領せせらぎ館】多摩区宿河原1-5-1 電話 900-8386 南武線登戸駅 徒歩10分ほど
二ヶ領用水路で小魚をねらうコサギ

二ヶ領用水路で小魚をねらうコサギ

鳥につつかれたカマキリの卵

鳥につつかれたカマキリの卵

生田緑地から二ヶ領せせらぎ館まで

生田緑地から二ヶ領せせらぎ館まで

生田緑地から二ヶ領せせらぎ館
山崎 靖雄
シニアリポーターの感想

 生田緑地から3キロほどの行程だが、まちなかでも豊かな自然を堪能、少し疲れたが、心癒される半日でした。