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心しみいる、あの歌・この歌 一緒に歌いましょう

取材日 2014年10月08日(水)

こんなに身近で本格歌曲が聴けるなんて
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次回のチケットも好評発売中です
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10月8日、高津市民館ホールにて川崎童謡の会主催による「塚田佳男と歌曲の仲間たち 名曲アルバムin川崎」が行われた。
 案内の塚田佳男さんをはじめ、出演者は、ソプラノ関定子さん、メゾソプラノ青山恵子さん、バリトン竹澤嘉明さん、バス堀野浩史さんという現在活躍中のベテランの歌手の方々である。子どもの頃の懐かしい歌や普段あまり聞くことのない隠れた名曲を本格オペラ歌手が歌う贅沢な企画である。

 オープニングの「小さい秋見つけた」から始まり、前半は、「いとおかしきや あの歌この歌」「おもしろ童謡集」と題して、「入れ歯の歌」「蛙の夜回り」「早口ことばのうた」など、次々と披露された。語りと歌を合わせた、一人芝居のような「語り歌曲」という素晴らしい表現に、童謡の世界にどんどん引き込まれていった。

    休憩をはさみ、後半最初の「みんなでうたおう」のコーナーになると、みなプログラムを開きだす。中に歌集が刷り込んであり「富士の山」「お山の杉の子」「山寺の和尚さん」「山小屋の灯」「青い山脈」を客席のみんなで歌うのだが、ここからが童謡の会ならではの企画である。一曲歌うごとに、息継ぎや強弱、リズムなど、300人ほどの客席に向かい、塚田佳男氏による丁寧な歌唱指導がなされた。開場全部が合唱団のようになり、歌いなおすと、日本語が美しくいきいきとした素晴らしい合唱になった。

 
    その後はまた出演者による「日本の名歌集」で、「叱られて」「鉾をおさめて」「からたちの花」「百姓歌」「きつね」「猫」「秋のひぐれは」「愛」とアンコール「まちぼうけ」と続き、優しいメロディーと日本語の響きに心癒された。最後は全員で「花は咲く」を歌い締めくくられた。

  主催の「川崎童謡の会」の歴史は古く、8月を除く毎月開催されるコンサートは250回を超えている。開場の30分も前から並ぶ根強いファンもいて「毎月楽しみにしている。いつもスタッフの方に感謝している」と開演を待っていた。
コンサートの運営は、会のメンバーの15名ほどのボランティアスタッフで行われている。「沢山の人が明るい笑顔で帰って行くのを見られるので、やりがいがある」と話していた。


次回は11月11日(火)「ロシアの青年がうたう 日本の歌こころの歌」
午後1時開場、場所は高津市民館ホール(丸井ノクティ12F)全席自由席1,500円
問い合わせ:044-434-6417(童謡の会事務局)

スタッフは20年来のお付き合いです

スタッフは20年来のお付き合いです

みんなで歌うとこんなに楽しい

みんなで歌うとこんなに楽しい

年間予定表、3月は安田祥子さん

年間予定表、3月は安田祥子さん

高津市民館ホール(丸井ノクティ12階)
内田恭子
シニアリポーターの感想

「毎回皆さんに楽しんでいただける企画を考えています。家からあまり出なくなった方も、ちょっとおめかしして来てください」と話すのは運営の吉井さん。主催者の温かい思いが伝わってくる。来場者には、杖をついた方や車椅子で付き添い付でくる方もいる。顔なじみらしくスタッフと笑顔で挨拶をかわす姿が印象的だった。