シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

寄付の種は身近にある

取材日 2014年12月11日(木)

トレードマーク 覚えてください

トレードマーク 覚えてください

一緒に頑張る仲間 。前列右が広岡さん

一緒に頑張る仲間 。前列右が広岡さん

イベントブースで活動を紹介

イベントブースで活動を紹介

 企業や市民からの寄付を集めて「市民しきん」を作ろうというグループがある。
 その目的は地域の持つ課題を、市民自らの手によって解決をしていこうとする市民団体に、資金を助成しようというものだ。

 

 
 
 現在に至るまで、こうした助成金は役所が税金を使って行っている。助成金(返済義務のないお金)の支援を受けるには、厳しい審査を必要とするが、将来を見通すといつまでも税金に頼るわけにはいかない、と話すのは「かわさき市民しきん」設立準備会の代表広岡希美さん。
 広岡さんは準備会メンバーと、「資金=志金=支金」の寄付集めに奮闘中である。10月から始動して、2ヶ月間で90万円近くが集まったという。来年4月をめざし、財団法人設立のための基本財産300万円と運営資金200万円を、まずは必要としている。
 川崎市の自治推進部も側面から支えている。組織づくりにはソーシャルビジネス*の専門家や大学教授、NPO法人代表など社会活動のベテランがそろっている。

 


地域の解決しなければならない課題とは・・・・・。

 若年性認知症、DV、捨てられるペット、子どもたちの居場所つくり、独居高齢者支援、一人親支援、などなどまわりには「見過ごせない」「ほっとけない」問題が山積している。市民目線でとらえた諸問題を、市民の手で解決しようという団体が、助成金支援の対象となる。

  

年金生活者にもできる寄付行為。 日本人は寄付行為には誰もが慣れていないが、空き瓶などに放り込んでいる小銭や外貨などはどうだろう。また古本、衣料品、陶器、などバザーに出すようなものも、市民しきんマーケット(資金作りのフリーマーケット*)の物品の寄付になる。シニア世代には「寄付の種」が身の回りにたくさんある。
こうした寄付による「しきん」が大きく育てば、次世代の人々に税が回って行き、ささやかな力ではあるが、税を使わない新しい考え方(資金の地産地消を目指す)の社会貢献ができる。


*ソーシャルビジネス:環境・貧困などの社会的課題の解決を図 るための取り組みを持続可能な事業として展開することなど。
*市民しきんマーケットは2015年4月以降に開催予定です。

【寄付の問い合わせ先】
 電話:044-872-9325 「かわさき市民しきん」設立準備会 
〒211-0044 中原区新城5-2-13 ぐらす・かわさき内
E-mail:kawasaki.shiminshikin@gmail.com
ブログ:http://blog.canpan.info/shimin-shikin
参考:このサイトの「仲間のページ」にも詳細が掲載されています。

コミュニティレストラン「メサ・グランテ」武蔵新城駅より徒歩3分
石渡一美
シニアリポーターの感想

 代表の広岡さんはまだ若い女性だ。聞けば地元出身者でもない。熱意と誠意だけで活動しているとのこと。今までの活動(NPO法人ぐらす・かわさき)が糧になっているともいう。今回の活動の目指す先は公益財団法人なりだという。ボランティア活動も次世代には、しっかりといた方々が繋がっていると思った。