
- かわさき育ち 菜果ちゃん

- 直ぐ焼けますよ
川崎市と川崎市農業担い手連絡会の主催で、
かわさき農業フォーラムが川崎市多摩川緑地バーベキュー広場(田園都市線・大井町線「二子新地駅」から徒歩5分)で1月24日(土)に開催された。都市農業の振興を図るため、
青年や女性農業者と市民との交流を深める試みである。
催し物は無料のやきいも・五平餅・ミルク入り味噌汁・甘酒・食材カード釣り・農業クイズと農産物直売など、多彩で魅力一杯である。
開会式では川崎育ちの福田紀彦市長から、
地産地消の重要性や今後川崎の農業を担う若者について、熱き心が伝わる挨拶があった。矢澤農業担い手連絡会会長から開会宣言があり、川崎農業フォーラム開始。五平餅の整理券をもらい河川敷の催し物へ行く。
最初は、子どもにも飲める
甘酒。紙コップを両手で抱え味わっていた坊やは「おいしい」とニッコリ。人気があり1時間ほどで品切れ、担当者は2回目の準備に大わらわであった。
隣のテントは
やきいも。青年農業者が、アルミホイルに包んだ川崎産のさつまいもを真っ赤におこした炭火の中へ並べていた。焼き上がりはくしを刺して確認し、新聞紙にくるんでくれる。焼き立てをフーフーして子の口に運ぶ母親が素敵であった。用意した
300キロの芋は閉会の午後2時前に参加者の胃袋に収まった。
川崎市女性農業担い手の会である「あかね会」自慢の一品
、ミルク入りの味噌汁にも行列。ミルクと味噌の調和がとれ6種類の冬野菜が入った滋養豊かな物で好評。軒続きのテントは
農業クイズラリーの解答受付。近隣から来場した5人家族は「結構難しいですよ、寒いけれど楽しいです」と笑っていた。正解者は抽選で
市内の農産物「かわさきそだちの詰め合わせ」をもらい大喜び。
先着160名限定の
五平餅は、一握りのご飯を割り箸にさして炭火に掛け、焼き立てにクルミ味噌を付けてもらい食べる。手作り味噌と五平餅の香ばしさに皆さん異口同音に「おいしい」との声。
川崎市健康福祉局による
食育コーナーでは、食べ物の絵が描かれたカードを釣り上げ、栄養の偏りがないかなど食育を子どもにも分かりやすく説明。紙芝居やエプロンから教材が飛び出す
エプロンシアターもあり、遊びを通して食文化を広げる意図が見事であった。
農産物直売は開始から1時間ほどで完売との事で「かわさきそだち」の人気の高さがうかがわれた。
午後2時の閉会まで延べ900人もの参加があり、若い農業後継者を理解する良い機会となった。