
- 町内の各所に貼られたポスター

- 50年の思いを綴ったチラシ
秋の空となんとやらの諺があるように悪天候によっては祭りが延期?この週末は地域によっては大雨の予報。しかし10月23日(日)は天気に恵まれ「祝五所塚誕生50周年・第26回五所塚まつり」を開催。22日(土)は前夜祭で気分を高める。五所塚の町は宮前区では最北端に位置する。川崎市が昭和36年(1961年)長尾・平地区の丘陵地帯を造成し80戸の建売と270余区画を作り、自慢の高級住宅を目指す宅地造成事業として売り出した。翌年は348所帯が入居し一挙に人口は1245人に膨れる。赤ちゃんもあちこちで生まれ、学校や幼稚園が満杯になり活気づく。祭りの立ち上げは遅れること20数年後の昭和60年で今年は26回目だ。その立ち上げの理由も中々ユニーク。当時の親たちが「子供たちに餅つきを体験させたい。餅を無料で食べさせたい」の思いから。だから他の地域とは違って立派な神輿はなく長年手作りのたる神輿を担いできた。つい5年前に神輿らしい形のものが町民の寄付を募ってできた。町の誕生50歳には特別な思いを込めたいと高久町内会長は町民に呼びかけ町の誕生からこのかたの古い写真を集め、50年の思いをパネル展示にした。
懐古・・・・当初は高級住宅地を目指したとは裏腹に生活のライフラインも整っておらず平家の落人のごとく陸の孤島に来たようだったと感想を漏らす。道はがたがたで通勤には大変困り、家を出る時は長靴をはき途中から革靴に履き替える。バスは3年後に開通。都市ガスをひくのに1世帯33,045円の負担と書いてあると早速メモに取る人も。
まつり・・・・嫁に行った娘が赤ちゃんや子供をつれて帰ってくる。古き友の1年ぶりの再会を喜ぶ。準備では普段忙しく疎遠になりがちな近所が力を合わせる。とにかく絆を確かめる場所でもある。活気ある神輿と若衆は町の活性化の源。祭りの相乗効果をこんな所にも活用する。高齢者の元気印・まさかの災害の備え・子供会の活動・公園清掃等など普段の町の活動を展示版で紹介する。
高久町内会長は特別なチラシや記念樹を各世帯に配布し、この50周年と26
回の祭りを後々の語らいにしてもらおうと工夫を凝らしたとも話す。