シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

シニア・パワーで育った新鮮な野菜の美味しさを満喫

取材日 2011年10月22日(土)

さんファームのモニュメント
さんファームのモニュメント
農園周辺の景色と憩いの小屋
農園周辺の景色と憩いの小屋
 2011年10月22日(土)本降りの雨の中、「楽農分科会・さんファーム」が運営する農園で、第二回収穫祭が行われ取材した。
「楽農分科会・さんファーム」とは、川崎市麻生区と周辺在住のアクティブなシニアを中心に集まったボランティアグループ「さんさん会」の分科会の一つである。
「さんさん会」は、「麻生市民交流館やまゆり」で行われたアクティブシニア・セミナーの卒業生を主体に構成されており、会員数は現在51名で、女性は9名である。
ウォーキング、エスニック料理教室、208平米の土地を黒川に借りて農業体験など、多くの分科会が生まれていて、パワフルな人、お酒の大好きな人等実に多様な人が、毎月一回「やまゆり」に集結して定例会を開催。シニアライフ究極の居場所をつくっている。

今回取材した農園は、黒川上営農団地内で、31区画の農地を貸し出している黒川西谷農園から借り受けたもので、31区画(1区画:100平米ほど)あるうち2区画を契約したものだ。
また、農園横のスペースも借受け、竹・よしずで「憩いの小屋」を建て、収穫物の調理、歓談の場所としている。
2011年2月に分科会を発足、4月から作付けを初めて、バーベキュー会、朝粥会、西瓜祭など分科会会員によるイベントを開催、9月には「さんさん会」有志も加わり一回目の収穫祭が実施された。
その間、台風に見舞われて憩いの小屋が破壊されるアクシデントに遭遇し乍も運営を続け、今回二回目の収穫祭が行われたものである。                       
空模様が気になる中、万全の雨天対策を行い予定通り開催、16名(女性2名)が参加した。
午前9時半に現地集合。生憎の強い雨に見舞われたが、小止みになった隙に芋ほり。
サツマイモ(紅東)、サトイモ(石川早生、セレベスの2種)を収穫した。

途中、朝からビールで乾杯、農園でとれた野菜を使ったサツマ汁を相伴。
昼には、「さんさん会」の分科会である「エスニック料理研究会」の支援による有機・無農薬野菜料理(小松菜のおひたしなど)とサトイモカレー(エスニック風&和風)で満腹状態。デザートにメンバー手づくりのケーキ付きと豪華版。
皮肉なことに、作業が終わる頃には雨が止んだ。13時半頃に片付けを終えて解散。
この日の収穫は、参加者全員に分配してお土産で持ち帰った。筆者が持ち帰ったお土産の量(サツマイモ1kg、サトイモ0.6kg)から推定して、全体では、サツマイモが16kg、サトイモが9.6kg程であったと思われる。
尚、12月には冬野菜(にんじん、白菜、かぶ、大根など)が旬を迎えるため、これを利用した収穫祭を新たに計画しているそうだ。
分科会の会長を務める海崎さんによれば、会員ごとの区割りはせず共同農地とし、会員の自発的な意志により楽農作業を自由に楽しんでいる由。
ご本人は、以前若干の農作業の経験があるものの、世話人は初めてで、指南本・インターネット・地主さんからの情報を駆使し運営しているようだ。一方、会員は「野菜の上手な育て方大事典」なるものの購入指示を受け、猛(?)勉強の最中とか。

参考:市民交流館「やまゆり」のホームページ:http://web-asao.jp/yamayuri/
さんさん会のホームページ:http://web-asao.jp/hp/sansankai/
朝から元気いっぱいにカンパーイ

朝から元気いっぱいにカンパーイ

色鮮やかな紅東(サツマイモ)

色鮮やかな紅東(サツマイモ)

大量にとれたサトイモ

大量にとれたサトイモ

小林俊夫
シニアリポーターの感想

 筆者もさんさん会会員であるが、分科会には所属していない。今回の芋ほりを体験して、土に親しむ面白さが少し分かったような気がする。
 和気あいあいと談笑するシニアのパワー恐るべし。サツマイモは巨大な芋が収穫されて大騒ぎ、サトイモは一株から驚くほどの芋がとれる(40個ぐらいとれた株もあった)様子にビックリ。これぞまさに楽農!