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グラウンド・ゴルフで、もっと健康に

取材日 2017年02月27日(月)

グラウンド・ゴルフは、毎日でもあまり体に負担かけない
グラウンド・ゴルフは、毎日でもあまり体に負担かけない
人生楽しむには、健康第一と佐藤講師
人生楽しむには、健康第一と佐藤講師
 最近、グラウンド・ゴルフの話を聞くようになった。 「多摩区の公園で楽しそうにプレーしていた」「上京した92歳の叔母が、大会があるからと、大急ぎで関西に帰った」
 今回は幸区役所が主催した「グラウンド・ゴルフの健康効果と体験」を取材した。
 
グラウンド・ゴルフとは?
昭和57 年に鳥取県泊(とまり)村の教育委員会がシニア向けに考案した新しいスポーツ。木製クラブでボールを転がし、ホールポスト(ゴルフではカップ)に入れる。打数の少ない人が勝ち。ホールポストが置ければ、河川敷や公園、グラウンド等が会場となる。ルールが簡単なので、いつでも・どこでも・だれとでも気軽に楽しめる愛好者は約360万人。日本生まれのスポーツは、海外にも普及中とのこと。
 
☆「グラウンド・ゴルフの健康効果」講座
講師は,日本グラウンド・ゴルフ協会のポーツドクター、佐藤広之さん。平成27年に当協会が実施した「グラウンド・ゴルフが健康に及ぼす効果について」の調査結果を基に講演が始まった。 詳細は当協会(http://www.groundgolf.or.jp/)
 
人生楽しむためには、健康第一」
「長生き」と「元気に暮らす」は違う。寝たきりの二大原因は、脳梗塞と骨折。

 1、脳梗塞を引き起こす動脈硬化

 2、骨折につながる転倒  

 転倒の6~7割は、家庭内で起きる。昨日まで大丈夫だった1センチの段差で転ぶ。特に大腿骨の骨折は、寝たきりになりかねない。下肢の筋肉は早く衰えやすいことを知っておくべき。


 
シニアの運動は、現状維持が大原則。

 歩きながらボールを転がすグラウンド・ゴルフは、地味だが健康効果あり。毎日運動しても、あまり負担をかけないと講師は力説する。

 

☆実技体験

 区役所脇の「ゆめ広場」に移動し、実技指導。マナーから始まるルールは、16条と短い。「ホールポストの中にボールが静止した状態を“ トマリ” と言うルールは、競技発祥の地名を後世に残すためである。

 

 参加者は73名。町内会や老人会からの参加者が、持参したMYクラブやボールでグラウンド・ゴルフを披露した。見よう見まねで参加した初心者も、歓声や拍手が沸き上がった。

 

☆参加者の声

もう20年になるという女性は、町内会の講習後、多摩川河川敷で練習する。

・友人に誘われ、週1回、近所の公園で仲間に入れてもらっているという男性

・家にいる年寄りは、引きこもりがち。週4~5回、顔なじみとおしゃべりしながら楽しんでいるよ。

・プレー時間。月曜~金曜の練習で参加者は約60名。8ホールで1ゲーム。4ゲームのプレーで2時間。歩数は約3,000歩と話す幸区ふれあい広場の臼井清さん。

●詳細は

川崎市グラウンド・ゴルフ協会 常任理事 臼井清さん ☎044-588-6412

 







 

ルールはマナーから始まる16条だけ

ルールはマナーから始まる16条だけ

ボールを押し出すように転がす・・・

ボールを押し出すように転がす・・・

道具はホールポスト、ボール、クラブ、スタートマップだけ

道具はホールポスト、ボール、クラブ、スタートマップだけ

川崎市幸区役所及びゆめ広場
吉川 眞沙美
シニアリポーターの感想

 年を重ねるたびに、体に良い運動をしなければと思っていた。ちょうど町内会の回覧板で目にしたグラウンド・ゴルフ。参加して、周りから教えられ、ホールポストに、ボールが入った時は、ちょっとした達成感でうれしくなった。プレー後の健康体操を含め、爽快感に満たされた。人生楽しむため、身の丈にあった運動習慣が必要かもしれない。

吉川眞沙美