シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

地域から発信。いきいきシニアライフ。

取材日 2018年06月23日(土)

浴衣生地を糸にして織っています。
浴衣生地を糸にして織っています。
着物ほどきはコツさえ押さえれば誰にでも簡単。
着物ほどきはコツさえ押さえれば誰にでも簡単。

 「アトリエhumuhumu(フムフム)」は、「新しい発想で暮らしを豊かに」をモットーに着物リメイクを中心とした、再利用(アップサイクル)を提案・実践している。 昨今、着物の処分に困ったという相談が多い中、着物リメイク事業の展開を始めた。

 おもなメンバーは65歳以上、地域の見守り活動も兼ねて、良い効果が得られた。今年度のかわさき市民公益活動助成金事業の認定を受け、ますます活動の幅を広げている。そんな「アトリエhumuhumu」の取組みを取材した。


着物ほどきを地域のよりあいで

 着物をリメイクする場合、布地になるまで大変手間がかかる。①着物をほどく。②水で軽く押し洗いし、アイロンをかける。これらの工程を地域の高齢者を中心としたグループにお願いすることにした。人が人を呼び、モノも集まる。たくさんの着物がリメイクされるのを待っている状態だ。

 

オリジナル作品を企画販売

 代表の高橋氏は、「ほどいてもらった布は、専門のチームで、体形や年齢を気にしないで着られる服を企画中。出来上がった物には、オリジナルのタグをつけ、販売していく予定です」とサポートしている仲間と楽しそうに話していた。


【実践例/井田の場合】「たまにはみんなで食事をしましょう」と顔見知りが集まった「ワンコインランチ会」とhumuhumuの「ほどく会」を合体。一人暮らしの方が家を提供、料理も作ってくれている。ほどく会を加えることによりご近所の新しい仲間が増えた。おしゃべりしながら着物をほどいていると「洋裁学校に通ったのよ」と若いころを思い出し、「昔はね、」「昔はね、」と話が尽きない。この会は月に1回開催されており、「次はいつ?」と、みな楽しみにしている。 


アトリエhumuhumuホームページ

https://humuhumu33.amebaownd.com/

おしゃれなランチが楽しみです。

おしゃれなランチが楽しみです。

作業に必要なものは、全部用意していきます。

作業に必要なものは、全部用意していきます。

この日のランチは、焼きおにぎりと焼きシイタケ。時には外でBBQも。

この日のランチは、焼きおにぎりと焼きシイタケ。時には外でBBQも。

中原区井田地区
内田恭子
シニアリポーターの感想

 食事を作るのは75歳の女性。「退職した後もまだまだ皆さんのお役に立てて嬉しい。」と話していた。歩いて行かれる距離に居心地のよい場所をつくる。今どきのシニアは元気で明るくおしゃれを楽しむ。地域発信の素敵な取り組みになると感じた。現在井田では、ほどいた布地を裂いてさきおりの糸をつくり、はた織り機で布を織っている。(さきおりの布は手間もかかり大変高価で人気という)