東京都庭園美術館
JR・東急目黒駅または地下鉄白金台駅から6分~7分歩くと、大きな樹木が茂り、ここが都心であることを忘れるような別世界が広がる。そこは1933年に朝香宮邸として建てられ、1983年に開館した東京都庭園美術館だ。
展覧会はもちろん、アール・デコ様式の本館や、四季折々の変化を楽しめる庭園を楽しむことができる。
アール・デコ
1920年代フランスを中心に流行った装飾様式で、直線的で合理性・機能性を重視したデザインが特徴。
本館は、床や壁、天井はもちろん、壁飾りから家具、照明器具にいたるまで、アール・デコ様式で統一されている。そのモダンな優美さには息をのむ。まさに美術館そのものが美術品だ。
展覧会
2020年1月13日まで、『アジアのイメージ:日本美術の「東洋憧憬」展』が開催されている。アジアの古典美術が日本の美術に、どのような影響を及ぼしたかを実感できるものだ。
館長の樋田氏は「作家たちによるアジアへの憧れと尊敬、そして新たな想像力を、さまざまな作品から感じとっていただければ幸いです」と語っていた。
次回は2月1日から「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック」展が開催される予定だ。
至福の時間
庭園や建物、美術展を観た後は、カフェでケーキとコーヒーを飲みながらゆっくりできる。またレストランも併設されていて、フレンチも堪能できる。癒しの空間で至福の時間を過ごし、リフレッシュするのに最適な場所だ。
その他
入園料 一般:\200、65歳以上:\100
入館料 一般:\1,000、65歳以上:\500
*第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
美術館ホームページ: 東京都庭園美術館(Ctrlキーを押しながらクリック)
シンプルな本館内部 (美術館Facebook)
ライトアップされた庭園の紅葉
丁寧に分かりやすく解説してくれる 館長 樋田豊次郎氏
今回は展覧会が目的で夜間に行ったが、ライトアップされた庭園の紅葉が見事だった。次回はぜひ昼間に訪れ、庭園を散策し、またアール・デコがどんなものかゆっくり観てみたい。
ここは赤坂迎賓館開設までの1955年から1974年まで白金迎賓館として利用されていたそうだ。そういえば、なかなか優雅で心が落ち着く感じがした。
展覧会もメジャーなものではないが、ゆっくりと味わうことができる。マイペースでいろいろな楽しみ方があり、おすすめの場所だ。