主催は高津区役所地域みまもり支援センター。同区では「区民の、自助、互助の支え合いによる地域づくりを推進している。マンションのつながり支援もその取り組みのひとつ」と地域ケア推進課 課長の鈴木孝裕氏が開催挨拶をした。
参加者は区内、および市内のマンション居住者と、一般住民、マンション購入希望者など40名が参加した。
講演では、管理会社、管理組合、理事会、自治会の関係性や人材など、主に建物管理に関する問題を浮き彫りにした。
第二部の交流会は、参加者が5班にわかれて意見交換を行った。各班の進行役がそのまとめを発表した。
各班、共通して上がった問題点
・理事会のあり方、任期と役員適任の人材確保と輪番制の問題点と長所。
・管理会社と管理組合の力関係と透明性。
・理事会や管理組合、自治会との権限の範囲。組合員の高齢化。
・個人情報の管理と保存、緊急時などの対応(独居者の急病時などの連絡先など)
・大規模修繕時の費用負担、積立金滞納者
・居住者ではない区分所有者のかかわり方。
講師の総評
結論は出ないが、自分の住むマンションを分析し、管理組合に力をつけ実績を上げる。各自がマンション維持の、より良い担い手になる意識を持つ。問題を一人で抱え込まずに管理士に相談を・・・とまとめた。
区役所の今後の方針
高津区では平成29年度から「マンションにおけるつながりづくりの支援事業」を実施。「たかつマンションぐらし」1号を発行した。また今回の機会をとらえ、マンションつながり会「また会いましょう会」を開催していく意向。賛同者(参加者)を募集中。
【参考】マンション管理士:マンション管理組合のコンサルタントに必要とされる一定の専門知識を有している事を証明する国家資格。マンション管理組合の顧問契約、マンションにおける規約づくりやマンション暮らし全般の困りごとに対応。
◇マンション暮らしの相談窓口は:神奈川県マンション管理士会
電話・FAX 045-662-5471 (土・日を除く10:00~17:00)
交流会、熱気に満ちた意見交換
盛況な会場、関心の深さが
高津区には約500棟30000戸のマンションがあるという。共同住宅住宅ならではの、暮らしの約束事の他に維持管理の約束事も多い。購入時にはどこまで考えているのだろうと思った。購入したいので参加したという若いカップルもいた。
初めてリアルな事柄を聞き、大変勉強になった取材だった。
また休日出勤の役所の職員さんの対応もきめ細かな誠意を感じた。