シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

地域のネットワークづくりを目指して

取材日 2012年02月25日(土)

やまゆり全景
やまゆり全景
1F受付とサロン
1F受付とサロン
新百合ヶ丘駅から徒歩5分ほどにある「麻生市民交流館 やまゆり」は今から5年前に麻生区を生活、活動の場としている人々が自由に集まり、麻生区のコミュニティの核となる施設として建てられた。1年目は社団法人で運営されたが、2年目からは「NPO法人 あさお市民活動サポートセンター」によって運営されている。
 「NPO法人 あさお市民活動サポートセンター」は竹市理事長以下11名の理事と39名(男30名、女9名)のスタッフが、月2回程度、各半日のボランティア活動で「やまゆり」を運営している。
 「やまゆり」での活動は、自主事業、川崎市との協働事業、市民活動相談窓口、会議室の提供、区民記者を含む情報の発信など市民活動をサポートするものは何でもやるという積極的なスタンスである。
 副理事長の植木昌昭さんのお話で最も興味深かったのは、「やまゆり」を運営し、活動を盛り上げる「しくみ造り」である。
その一つは毎年実施される「アクティブシニア・セミナー」である。このセミナーの卒業生が「やまゆり」の運営スタッフとなり、麻生区のボランティアの核となり地域を活性化している。
二つ目は「やまゆり」を広く区民に知ってもらい、又気軽に立ち寄ってもらえるようにするためのイベントを企画していることである。年4回開催される歌声喫茶をはじめ、寄席、健康見本市、クラフト展などである。他区の関係者が見学に来るくらい、「やまゆり」の活動が注目されているのは、この辺の「しくみ造り」にあると感じた。
「やまゆり」を利用するには団体登録する必要がある。現在この登録数が500を越えているというのも「やまゆり」が愛されているからにほかならない。
これからも「やまゆり」は社会の変化に合わせ、区民が自主運営している特性を生かし、みずからが主体となって、多様な支援活動を展開し、区民に働きかけていくことを目指している。
アクティブシニアのグループ討議

アクティブシニアのグループ討議

歌声喫茶、大声でストレス発散

歌声喫茶、大声でストレス発散

区民講師のお話を熱心に聴く

区民講師のお話を熱心に聴く

取材同伴者名:勝野井、長谷部、畑中
橋本敏次
シニアリポーターの感想

ボランティアの会が発展し、持続する条件は、会を引っ張って行く情熱を持った人々がいるかということと、工夫をしてそのしくみを造ることにあると感じた。