シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

われら小学校パソコン支援隊!

取材日 2012年02月21日(火)

使い方の説明をする森さん
使い方の説明をする森さん
見事な幾何学模様が出来上がる
見事な幾何学模様が出来上がる
 川崎市内の多くの小学校では、パソコンを活用した授業が行われており、授業の中でインターネットの情報検索やパワーポイントを使ったプレゼンテーションなども行われている。
NPO法人かわさき創造プロジェクト(以下KCPと略す)は、特に低学年の生徒がパソコンに親しめるよう、トレーニングを積んだ会員がパソコン活用サポーターとして先生のお手伝いをしている。
今回は、麻生小学校で2年生34名のパソコン授業サポートの様子を取材した。
パソコン教室に集合した生徒たちの元気の良い挨拶の後、自己紹介しパソコン授業開始。
本日は専用教育ソフト「キューブきっず2」を使って名刺の作成。先生の説明中もざわついていた生徒たち、自分のパソコンが起動すると一瞬静まり返り、じっと画面に見入る集中力が凄い。その間もサポーター達は、生徒たちの様子、パソコンの様子、プリンタの様子を見て回る。サポーターは生徒にとってはおじいさんおばあさんの年齢で、わからないことは手を挙げて次々とサポーターに聞く。作った名刺がサポーターの手で印刷されると大きな歓声が上がった。
次はマウスの使い方に慣れるための「お絵かき」。マウスを使って好きなようにいじらせる。線を書く子、円を描く子、花を上手に描く子、消しゴムを使う子、なかなか絵が描けない子、様々だ。スタンプ(クリップアートのようなもの)の使用を許可されると、上手に思い思いの絵を描いていた。生徒たちの自慢の絵が先生のパソコンからスクリーンに映し出されると、また大きな歓声が上がった。
先生とサポーターの皆さんとの連携でパソコン授業は滞ることなく終了。最後に生徒たちが作った思い思いの名刺を掲げて記念写真を一枚。授業の始めから終わりまでサポーターの皆さんは休む間もなく生徒のサポートに奮戦していた。生徒とハイタッチをしてのお別れには、信頼関係が培われているのを感じる。
教務主任の近藤先生のお話では、「6年前から主に1~2年生がパソコンに親しめるよう、パソコンサポーターのお手伝いをお願いしている。今では家庭にパソコンが普及しているので高学年になるとかなりパソコンを使いこなし、調べ学習の時間にもパソコンを活用している」そうである。
サポーター責任者の森さんは、「この活動は2004年に始めた。川崎生涯学習財団と協力して『パソコンアシスタント養成講座』を開設し、サポーターの育成に努めている。KCPでは川崎市北部の6校にサポーターを派遣し年間30日活動している。さらにサポーター受け入れ校の開拓も進めている」と熱っぽく話された。
サポーターの粂野さんはコンピューター関係企業出身。田嶋さんはアシスタント養成講座の卒業生でした。

【参考】かわさき創造プロジェクト・ホームページ: http://kawasaki-sozo.web5.jp/
生徒たちの質問の対応に大わらわ

生徒たちの質問の対応に大わらわ

生徒の作品を先生がスクリーンに投影する

生徒の作品を先生がスクリーンに投影する

出来上がった名刺を掲げてパチリ

出来上がった名刺を掲げてパチリ

取材同伴者名:秋山勝行
小林俊夫
シニアリポーターの感想

 小学生低学年の生徒たちと交流できることがうらやましい。養成講座を受講してサポーターをしてみようか…などと思ってしまった。(秋山)
 自分の持つスキルを活用して、シニアが地域社会の中で活動できると言うことは素晴らしい。私の持つスキルなど大したものではないけど、少しでも役に立てればと考えてみることにした。(小林)