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素朴なオカリナの音色に魅せられて(発表会編)

取材日 2012年09月22日(土)

始めに小棚木先生の見本演奏
始めに小棚木先生の見本演奏
冷や冷やしながらの合奏練習
冷や冷やしながらの合奏練習
 8月8日(水)、講義に続いて発表会に向けての練習が今日から始まった。
練習には、麻生区の市民交流館「やまゆり」で行われた別の講座の受講者が約10人程参加した。8月2回、9月2回だけの練習で発表会・・・である。
各回とも初めに音階のロングトーン練習から始まる。低い音は、優しい息遣いで豊かな包み込むような響きを、高い音は、やや強い息で遠くに届けるようなはっきりした音を出すのが肝心。僅かな息遣いの変化で、音のピッチが変わってしまうので難しい。
発表会での曲目が決まり、輪唱形式や二部合奏形式での練習が始まった。まず小棚木先生がお手本の演奏を聞かせてくれる。しっかりした音程で、きれいな音色での演奏に、全員が聞惚れてしまう。終わると拍手の嵐。このように演奏したいと皆が思った瞬間である。
全員での練習は二組に分かれて、各パートを練習してゆく。おぼつかない指の人も懸命に練習しているが、全員で音出しすると、あまり粗も目立たず結構な響きに聞こえるから不思議である。
練習の最終日9月19日(水)は、各自譜面台を持ち寄って、本番形式での練習である。横二列に並んで一斉に音を出すと、近くの人の音は良く聞こえるが、遠くの人の音が聞こえずらく、全体の響きが確認できない。ひたすら自分のパートに専念しての練習である。練習中に演奏形式の提案なども織り込まれて、進行していった。演奏が上手く行ったときの小棚木先生の嬉しそうな笑顔は、何とも微笑ましい。
そして9月22日(土)、発表会当日である。10時集合で練習の予定であったが、早くから来て音だししている人もいた。小一時間の練習の後、近くの「岡上こども文化センター」に移動。こどもたちのスポーツ大会の合間に割り込んでの発表会。緊張の面持ちで始まったが、1曲目でアクシデントが有り、逆に緊張がほぐれたようである。観客は、こどもたちの他に父兄も数名居て、盛んに拍手をしてくれた。こどもたちもよく知っている曲ばかりなので、しっかり聞いてくれていたようだ。
予定通りに演奏が進み、最後の曲では、岡上分館の館長さんも参加しての演奏であった。
その後、小棚木先生の演奏が披露された。初めの曲は、講座担当の五十川さんが講座の間に作ったというオリジナル曲、名づけて「岡上の風」が演奏された。ゆったりとした美しい旋律の曲である。五十川さんは、ピアノを嗜(たしな)む方で、練習と本番の伴奏を担当してくれた。次の曲はアップテンポのこどもたちが良く知っているアニメソング「いつも何度でも」を演奏。「ボク知ってる」と言う声が上がる。確かな音程とやさしい音色の演奏で、心癒された人も多かったのではないか。
無事発表会を終えた後は、皆一様にほっとした表情で岡上分館に戻り、小棚木先生にお礼をして解散となった。
なおこの後は、講座参加者の希望者で自主サークルが結成され、11月から「岡上オカリナくらぶ」として活動が開始される事になっているので、加入希望者は是非、岡上分館の五十川さんに問い合わせしてみて頂きたい。

◆問い合わせ先 岡上分館 担当:五十川さん(電話:044-988-0268) 
緊張の面持ちで演奏が始まる

緊張の面持ちで演奏が始まる

小棚木先生の模範演奏に皆ウットリ

小棚木先生の模範演奏に皆ウットリ

小林俊夫
シニアリポーターの感想

 どうなる事かと冷や冷やしながらの発表会であったが、思いのほか上手く行ったようで、小棚木先生も満足されていたようであった。まだまだ音が出せたばかりの状態で、宗次郎さんの音には遠く足元にも及ばないが、しっかりした音程で優しい音が出せるように頑張ってゆきたいと思う。(小林)

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