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シニアの力で 「花と緑②」 等々力緑地 『花時計の会』

取材日 2012年11月01日(木)

植え込み完了 西日が差して来た
植え込み完了 西日が差して来た
上段部植え込み
上段部植え込み

   川崎市内の府中街道沿に等々力緑地(中原区)がある。各種施設を有する巨大公園の正面入り口広場には、「健康の美」という名の銅像と花時計がある。この銅像周りと花時計の植替え作業が11月の始めにボランテア団体花時計の会によって行われた。

  この像の台座に『この地においって市民はじめ全人類の健康と平和を祈念しその象微として北村西望作「健康の美」の象を寄贈する』とあり、西村西望氏は長崎市の平和記念像が有名だ。
この象の周りの花壇で、会のメンバーが“輝きの春”をコンセプトに、花の種類と色を選び、配置計画を基に、早朝から植替え作業が始まった。
花壇の周りにおよそ1,800株の苗が並び、実行委員長の保坂さんの合図により、花壇に苗が並べられた。花壇の上段にノースポール下段に2色のキンギョソウを配置していく。ノースポールより植え付けが始まった。参加者の大半はシニア世代で、植え付をしながら、世間話に混じり 腰が痛い、手にマメが出来そう、の声が聞こえる。途中リーダーから、水分補給してください、全員いったん休憩、の掛け声で休憩、花壇の話や植木の話題で情報交換、和やかな時が流れていた。上段を午前中に終わった。
花時計の花壇は広場の北側に有り、日時計のため傾斜の付いる面の植え込みは難しいそこで葉牡丹が全面に植えられ、見事な花時計が出来上がった。午後3時過ぎには植え付けが終わり、最後にホースでたっぷり散水をし、すべてを終えた。

 会長の相馬さんは「会員は花と緑の講座の11期卒業生から構成され、川崎市内7区から会員が来て作業をする。現在会員は16名、活動日には6、7人の参加で月3回(第二・三木曜日及び第四土曜日)行っている、イベントの時は他期の卒業生に声をかけ、お手伝いを要請している。東日本大震災で被災され、中原区に移られた方が、作業を見てお手伝いさせて下さい、と参加される方もいる。多くの方と、お会いし、お話出来る事が、とても楽しみだ」と話していた。
広場は、植栽で囲われ、中に入りにくいが、等々力緑地の玄関シンボルであり、両サイドの通路を進むと広場の中へ入れる。等々力緑地に来た際は、寄り道して見てはいかがでしょうか。

上段植え込み・下段配置

上段植え込み・下段配置

一鉢ずつ丁寧に植え込み

一鉢ずつ丁寧に植え込み

花時計 傾斜花壇の植え込み

花時計 傾斜花壇の植え込み

望月正一
シニアリポーターの感想

 川崎市最大級の施設の玄関アプローチをボランテア団体により花と緑で飾り、その作業を一手に引き受けている事に驚かされた、川崎市のキャッチフレーズのように、高齢化社会の中で持続可能な「花時計の会」である事を期待しています。

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