
- 自立支援歩行器

- 製品のプレゼン会場
福祉現場の声に耳を傾け、川崎発の画期的な福祉製品を産みだすことを目指した組織、*「かわさきJプロジェクト」が「Jカフェ」という、福祉とものづくりの情報交流の場を、川崎市地域雇用創造推進協議会と共同開催した。第3回目。
会場の川崎市産業振興会館4階展示室では工業デザイナーの石井賢俊氏を招き、福祉製品の試作品5アイテムを題材に、プレゼンテーションと分析評価会が行われた。30余名の参加者は大企業を含む製造業、福祉施設の経営、または福祉関連の専門家たちだ。「ニーズ調査からモニタリングまで、製品開発の工程を理解し、真に必要とされる福祉機器」を来場者に見定めてもらう。 製品はいずれも幾度の試作を繰り返し完成に至ったものである。
◆便座離座センサー:用足し後コールを呼べない、立位、歩行困
難者向け
◆歩行補助バー:リハビリ用具。現場の声からより安全性、機能
性を追求
◆改良屋外歩行車:利用者の姿勢、体型により持ち手、ハンドルが選べ る
◆おむつカート:現場の声からデザイン性、機能性、プライバシー
配慮など多面的に改良
◆電話用集音器:聴きとりをサポート。手軽で安価な製品に。
*福祉関係は難しい・・・
ある工作所の経営者は「試作品の改良を頼まれる側だが、市から受け取る助成金の3倍以上はかかる。利用者にもしものことがないよう、細心で繊細な仕事が要求される」と制作の苦心を語った。製品化に向けては、生産可能あるいは販売網を持つ製造会社が名乗りを上げる、という仕組みになっている。
*福祉とものづくりの橋わたし
年明けに「ジャンプアップ福祉フォーラム」が開催される。「川崎市のものづくりの力で製品化することにより、雇用の創出と福祉環境の改善を提案する“かわさきJプロジェクト”の事業成果報告」である。記念公演・座談会等がある。 ※1月28日(月)高津市民館大ホール 13:30~
*福祉機器を一般家庭で入手するには?
在宅で介護を受ける、または行っている場合にはほとんどが、ケアマネージャーのプランニングを受けている。そのケアマネージャーに相談をすると、助成金が出るものや、購入費が1割負担で済むものなどの、アドバイスや必要書類作成など、サポートが得られる。高額品も多いのですべてが適用ではないが、頭に置いておく価値はある。
■福祉機器・フォーラムの問い合わせ
*川崎市地域雇用創造推進協議会実現事業
かわさきJプロジェクト(川崎市産業振興会館5F)
電話044-201-6820
E-mall:j-project@kis-plus.jp