シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

「つまみぐい」で講座の面白さを知る

取材日 2013年01月26日(土)

「つまみぐい」握手して第一印象を伝える
「つまみぐい」握手して第一印象を伝える
報告を聞く参加者
報告を聞く参加者

 平成24年度市民提案の講座をちょっとずつ体験できる「つまみぐい」フェスタが開かれた。講座は9年目、報告会は毎年実施しているが「つまみぐい」は昨年から始めた。今回は5団体が報告。うち3団体が「つまみぐい」で“コミュニケーション”をテーマとしており、この3団体の発表を取材した。

 「ラクにいこうよ!人間関係」:自分らしく活き活きと暮らすためのコミュニケーション心理学を勉強する。まずは自分を知ることから。「つまみぐい」は6~7人が輪になってAさんがボールを持ちBさんを指名してプラスの言葉をかけてボールを投げる。受け取ったBさんはAさんに言葉を返し、次のボールを投げるCさんを指名して・・・を順に繰り返してゆく。プラスの言葉を掛け合ってゆくことで心が満たされる。「私がここにいる存在を認知されないと不安になる。認知されることが心の栄養になる。」ことを学ぶ。
 
 「思春期お母さんセミナー&交流会」:思春期の子供とのかかわりかたについてワーク形式で楽しく学ぶ。「つまみぐい」は、参加者の近くの人に声かけをして、「子供のころ夢中になったことは何か」、「身近な大人にどんな言葉をかけて欲しいか」を話し合った。共通のテーマがあると一面識も無い人とすぐに話すことができ、子供のころの事を思い出して話すことで目の前にいる子供のことを考えるきっかけになることを学ぶ。

 「コミュニケーション・カフェ」:カフェのようにリラックスできる雰囲気の中で、いろいろなコミュニケーションを楽しく体験し、心の通じ合うコミュニケーションにとって大切なものを学ぶ。「つまみぐい」は参加者全員が舞台下に集まり、円を描いて下を向いて歩く⇒目と目を合わせる⇒ニコリとする⇒指を合わせる⇒手の平を合わせる(タッチ)⇒握手する⇒肩と肩を触れ合う⇒背中と背中を合わせる⇒最後に握手して相手の第一印象を伝える。手の平を合わせる頃には、まったく知らない人でも自然に笑顔になってくる。言葉だけではないコミュニケーションの大切さを学ぶ。

 他の2団体は、
 「イベント・スタッフ入門講座」:イベント作りに必要なノウハウや司会のテクニックなどを学び、コンサート・お祭りなどさまざまなイベントを市民の目線で作るために役立たせる。

 「せっけんを使って考えよう、水環境」:家庭の排水溝の先は?という視点で、何気なく流している水の行く先を意識することで身近な水環境を守ることを体感する。

 最後に、日本女子大学助教 山澤和子氏の全体講評と「市民活動を発展させよう」と題した講演があった。
 講評では、「同じ目的・テーマを持ったグループとの連携でより発展して行くのではないか」。
 講座で学んだことを自己満足で終わらせないで“まちづくり”に幅広く反映させてゆくことが大切。市民活動は「一歩踏み出す」、「行政、他グループ、企業などとの連携」、「熱い想い」があれば発展させることができる。と結んだ。

展示物一例

展示物一例

展示物一例2

展示物一例2

展示物を見る参加者

展示物を見る参加者

取材同伴者名:平野 貞則
秋山 勝行
シニアリポーターの感想

 このような形式の報告会は初めての経験であった。
 「つまみぐい」に自ら参加することで講座がどのように進められているかを体験することができ、講座への関心が高まった。料理のつまみ食いのようにちょっとつまんで美味しさが想像できるように・・・

訪問者数訪問者数:2445
評価数5 拍手
拍手を送る
このページを印刷する
  • 取材リポート一覧へ戻る