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先人の生きた道は?

取材日 2013年04月29日(月)

カタログ1
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カタログ2
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川崎市市民ミュージアムは開館25周年を迎え、色々なイべントを計画している。この度の「受け継がれた文化財 川崎大師の寺宝と信仰 / 文化財は語る・・・」では、川崎を十分知る事が出来る。周年行事を記念したこの企画展は、420()620日(日)企画室1・2で開催している。

 

企画展示室1 「川崎大師の寺宝と信仰」

毎年300万人近くの初詣客を迎える川崎大師は、江戸時代以来「厄除け大師」として多くの人々に信仰されている。関東では成田山・明治神宮と並ぶほど有名。

来年が、10年目毎の大開帳の川崎大師・平間寺の歴史は、そのまま川崎の近代化への歴史でもある。数多くの寺宝の内、今回展観できる仏画は、信仰の姿を彷彿とさせる。仏画は護摩焚きによりくすんでいる。それほど信仰があつかった証拠。密教の仏画でもあるからか。

 

時代を追って見て行くと最後の展示室に京浜電気鉄道の模型がある。不思議に思うが、訳がある。近代になって多くの大師参詣者の便義をはかって、川崎から大師間に日本で3番目の電気鉄道が敷設されたのだ。このことが、川崎の都市化への足がかりとなる。

 

企画展示室2 「文化財は語る」

当ミュージアムは、川崎市の歴史と文化を扱う地域博物館である。ミュージアムの収蔵庫には川崎の時代の証言者たる資料・文化財の約11万点が保存されている。その膨大な資料の内107点を展示している。

1部受け継がれた文化財!  2部収蔵品は語る!  と展示構成が分かれる。

8世紀中ごろの生田古墳群から出土した火葬骨蔵器を始めとして、多数の川崎市重要歴史記念物がある。縄文時代に食したトチの実やクルミの黒く変色したものがある。資料のすべては、古代から近代の川崎がうまれるまでの、先人たちが培った数々の文化遺産である。
 
 川崎の海苔生産・農機具メーカー細王舎製脱穀機(さいおうしゃせいだっこくき)にも目を引く。世界的に有名な川崎の物づくりは、ここらにも見ることができるのかなとシニアのつぶやきが聞こえた。
 

学芸員による熱心な説明

学芸員による熱心な説明

火葬骨蔵器

火葬骨蔵器

川崎ー大師間を走った電車模型

川崎ー大師間を走った電車模型

川崎市市民ミュージアム
砂田 紘子
シニアリポーターの感想

 説明では、中々外には出ない仏画を展示しているとか。入口の収蔵庫の写真も珍しい。川崎の歴史に新たに目覚める機会となった。地域博物館を大事にしたいなと思った。

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