タウンニュースの片隅の小さな記事の見出しにあった「マンドリンの調べ」を目にした。それは、6月29日に東高根公園で行なう森のコンサートの知らせだった。演奏は、5年ほど前に有志により結成されたマンドリンアンサブル「イル・バッカナ-レ」、司会と朗読は、元TVKアナウンサー秋山雅子さんが行う「午後のひとときをマンドリンの合奏で」との案内であった。
久し振りに当日の午後から東高根森林公園にあるパーークセンターに出かけてみた。入り口の付近は、七夕飾りで飾られ、中に入ると係の方が演奏会の準備に追われていた。1時半の開演の30分前までは、三々五々の集まりだったが10分前にはホール満杯の状態、もう百十数名は集まっただろう。公園の副所長小薬さんからの森のコンサートの主旨の説明と会場の暑さへの配慮などのお話のあと、秋山さんの司会でいよいよマンドリンの合奏が始まる。
森のコンサートにふさわしい、緑の公園の中のホールで、リーダーとメンバーとの、息のあった相槌で1曲目の「小鳥の戯れ」の演奏が始まった。同アンサンブルは、マンドリン奏者4名、マンドラ奏者2名、マンドセロ(低音)奏者1名、ギター奏者3名で構成されていること、ご夫婦で演奏されている方や、十歳からマンドリンを教わっているリーダー格の方などの紹介があった。演奏曲目は、「来たれ愛しのマンドリン」「百万本のバラ」をはじめ10曲で、演奏の合間にマンドリンとギターをバックに詩の朗読というものだった。アンコールでは秋山さんのフルート演奏も加わり、参加者みんなで「ふるさとの」合唱をおこなった。マンドリンの少し高めで地味な調べを中心に、そこにギターのリズムと低音部が調和して、なんとも言えないトレモロの音を堪能する1時間は、あっと云う間だった。コンサートの参加者は、老夫婦づれが多く、近くの方や、溝口や登戸の方から来られた方も多く、「とても心地よい時間をすごせた」と話していたのも印象的だった。
今年は「イル・バッカナーレ」5周年記念の年で川崎市内は勿論、長野の方まで出かける予定になっているとのこと。11月17日(日)には12時10分から高津市民館ロビー「たかつサロンDEコンサート」に出演するそうだ。次回開催にもまた出かけよう。
今回の演奏内容は、ウェブの[ミュートンチャンネル]-[検索]でも聞くことができる。
マンドリン
マンドリン マンドラ マンドセロ
ギター
何度も子供たちや孫と出かけた東高根森林公園で、この様な演奏会は嬉しい