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エコバスでエコを学びに

取材日 2013年08月06日(火)

柿生発電所
柿生発電所
はるひ野駅の風力発電機
はるひ野駅の風力発電機
 シニア14人と母子1組は、「BDFエコバスに乗って、身近な地域のエネルギー資源循環を学ぶツアー」に参加した。(BDFとは使用済みてんぷら油から精製したバイオディーゼル燃料)「エコバスはガソリン臭がなく乗り心地が良かった」「普段行けない所に行けて楽しかった」など皆さん大満足だった。
主催は多摩区役所と市民団体「かわさきかえるプロジェクト」
片平の川崎フロンターレのクラブハウス
胸のすくような広ーい緑のグラウンドを見下ろすクラブハウスの屋根に設置されているのは太陽熱温水器。強制循環型(対するは自然循環型)といって太陽熱を熱媒体に取り込み湯を沸かす。使用量全部を賄うことはできないが、大幅なガス節約とCO2削減につながる。
明治大学黒川農場(総面積12ヘクタール)
2012年4月開所の未来型サテライトキャンパスは、環境共生、自然共生、地域共生が基本理念である。国産材で作られた本館屋上には太陽光パネル風力発電機が設置されていた。しかし風車は「あっ廻った、又止まった」と素人目にも高さ不足が考えられた・・・改良しないのですか?と疑問がわく。
自然共生では、農場内里山の管理作業をしたり、ゲートの近くの池の周辺を、動植物(農場建設前から場内に生育、生息している)の観察の場にして市民に開放している。地域共生としての市民農園(15平米/1軒を16回の講義と農業指導付きで8万円で貸し出し)は申し込み日に完売、11月の収穫祭(今年は11/9)も大盛況という。畑の上をたくさんのトンボがスイスイ飛んでいる。
「このような自然の風景も資源の一つです」との説明にみんな納得。
この後、近くの大型農産物直売所セレサモス買い物を楽しんだ。
柿生発電所
相模湖や津久井湖から取水した水を長沢浄水場へ運ぶ途中12mの落差を利用した水力発電である。水量も一定しており、東電に売電して周辺地域で使われている。すべてコンピューター制御で普段は無人である。
小田急線はるひ野駅
湾曲した屋根に10基の風車の風景は素敵だが、動きはとても緩やか。
「やぁ今日も元気いっぱい廻っているね!」と言わせてほしい。
☆    同バスツアーは麻生区、高津区でも行っていて、広報で知らせている。
☆    使用済みてんぷら油の回収は市内28か所で行われている。区役所など5公共施設では第3水曜日9時~13時。「ペットボトル等の容器に入れてご持参ください」との事。(同プロジェクト電話番号:044-854-3711)
川崎フロンターレのグラウンド

川崎フロンターレのグラウンド

明大の太陽光パネルと風力発電機

明大の太陽光パネルと風力発電機

セレサモス

セレサモス

片平、黒川、柿生
勝野井 央子
シニアリポーターの感想

 実りの多いバスツアーだった。暑い中、各所で熱心に説明された方々に感動した。ただ風力発電については、お金をかけるからにはもっと綿密な調査、計算をしてほしい。折からこんな新聞記事を目にした。「風力発電事業を表明しているソフトバンクは北海道に地形や風量の調査に入った」(勝野井 央子)

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