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今年もかわさきにロボットが来た

取材日 2013年08月25日(日)

マシーンを調整中の藤原さん
マシーンを調整中の藤原さん
賑あう協賛会社のミニ見本市風景
賑あう協賛会社のミニ見本市風景

65歳シニアの初参加)

ものづくりの登竜門として始められた「かわさきロボット競技大会」は、22年前に企画され、今年で20回目になる。第1回目の参加チーム数は、46チームで、社会人と学生が半々だったとスタッフから聞いた。ところが、今年の参加チーム数は、231チームで、19回より若干少なく、社会人チームの割合も、37%になっている。そんな中、九州からの初参加で、しかも過去の参加者で最高齢(65歳)の参加者がいらっしゃるので、シニアの対戦ぶりが楽しみに会場に向かった。ところが、一日目の予戦トーナメントで、最高齢の方は、不運にも1回戦で惜しくも敗退した。お話を聞く機会も得られなかった。そのあと、次々と予選トーナメントのバトル戦は繰り広げられた。

(女子大生チームの場合

そこで、予選の出番を待っている二人の女子大学生で構成されたロボット名「螄」(にな)を操る藤原さんに話を聞いた。大会には、大学1年の時先輩のロボットを操作して出場し、4回挑戦。4月頃から設計や部品製作を始め、6月に仮完成し、操縦しては改良、作り直しを行い、操作の練習を重ねてきたという、「掛かった費用は5万前後かなあ」、と。アームの持ち上がりをどうするか工夫したが、1回戦で先輩チームと対戦し残念な結果となった。マシーンは、色彩に力点を置き、青色で爽やかさを出せたら良いなあと思って作ったそうだ。「自分だけの努力で行なう事が魅力です」との事。マシーンのユニークさを買われ、二日目の特別戦に出場した。

 

そうこうしているうちに一日目が終わり、二日目はいよいよ決勝トーナメントだ。

 

  (ご夫婦での参加)

ご夫婦で千葉県から今年で14回目の参加となるロボット名「やまだーんMBT」を操る山田さん、バランスを考えて設計、アームの構造はとりわけ苦労をしたそうだ。この大会は大学1年の頃から参加している。4月頃から設計し、6月から部品の削り出し、組立作業を行い、8月は操作練習、カットアンドトライの連続で、費用も8万円くらい掛かった。やまだーんMBTは、ブロック代表決勝戦で惜しくも敗れたが、工夫されたアームの威力は素晴らしかった。特にアームの構造を複雑にするように指導したと、決勝大会の前の挨拶で実行委員長が言われていたのが競技参加者のロボット作りに形として表れていると思った。

(優勝の行方)

3ブロックの代表が揃い、いよいよ優勝者決定戦、優勝したロボット名「穹」(ラファール)の山口さん(大学4年生)は、厚木からの参加、「大会は3回目で友人に誘われての始めたのがきっかけ、アームで持ち上げるのでなく、アームを勢いよく回転させ、相手を飛ばすようにした事が功を奏してた」、といわれた。「ロボット加工(試作)を3ヶ月くらい、8万円くらい掛かったかなあぁ」と、製作した期間は徹夜の連続で、OBの方、周りの友人、社会人になった人、色んな人のお陰で達成されたという。大会の2週間前に漸く試作が完成、操縦練習も徹夜で頑張ったが、本番機が出来上がったのは、大会予選の朝で漸く間に合ったそうだ。

(メ モ)

来年も、第21回目は、同じく川崎産業振興会館でH26-8-30(土),8-31(日) で行われます。

 

 

優勝者の山口さん

優勝者の山口さん

惜しくも4位だった山田さん

惜しくも4位だった山田さん

熱気に包まれる会場風景

熱気に包まれる会場風景

川崎市幸区産業振興会館
宮島 賢治
シニアリポーターの感想

 大会のリポートは、昨年に続き二回目です。65歳のシニアが勝ち残れなかったのは残念だが、少なくともモノづくりの登竜門と云う役をこの大会は果たしている。みなさん、ご苦労様でした

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