シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

川崎の新たな発見と知識を!

取材日 2013年09月29日(日)

新名所の前にてガイド協会の方々
新名所の前にてガイド協会の方々
浮世絵の収蔵で隠れた名所
浮世絵の収蔵で隠れた名所

   地域住民念願の「東海道かわさき宿交流館」が完成。秋晴れの日、内覧会が行われた。はっぴ姿で、この日の同館をサポートしていた団体が「NPO法人かわさき歴史ガイド協会」だ。
この機に同団体理事長吉野智佐雄氏に活動の沿革を尋ねた。

団体活動のキーワード・・・・
 
 平成11年に「かわさき大師観光ガイドの会」として発足し、60名が在籍する団体に成長した。平均年齢は60代半ば。男性ガイド40名に女性ガイド20名。入会希望者を随時受け入れている。会の定款内容に賛同し署名捺印と、3000円の入会金が必要。歴史知識については養成講座があるので、そこで学べる。「わがままを言うなら人のわがままを聞く」が人をまとめるキーワードと理事長は話す。

ガイド活動はこんなふうに 
 ガイド料は無償が基本。保険料、資料代として1人500円、保険加入済の場合は、資料代のみをそれぞれ徴収している。また川崎駅地下街の観光案内所からの名所・街歩きの質問等に、回答をする仕事を受託している。
 多数の小・中学校の社会見学に協力している。団体見学の場合、老若を問わず、見学者7名にガイド1人を基本体制にしている。当協会自慢の体制だと話す理事長は、これが安全対策につながるという。集団行移動は交通事故など、多々の傷害を想定しているからだ。
 川崎大師境内には毎土・日・21日(縁日)に4名の協会員が待機、境内に限って予約なしにガイド依頼ができる(9:30~15:00 黄色の制服が目印)。

ボランティア団体の運営は 
 平成16年にNPO法人となり、名称変更し現団体になる。会員の年会費・手作りマップとガイドブックの販売・民間団体からの助成金(寄付)、これらの収入が運営を支えている。
ガイドはボランティアとして無償活動。活動補てんとして少額を会が出すなど、運営のルールとなる規約作りには心血を注いだという。

このボランティアのやりがいは
 月1回の定例会で、ガイド予約を受け付けた名所に会員が挙手をして担当を決める。それにより各自の得意分野で力が発揮できるし、学習意欲も高まる。
 歴史ガイドにより、若年層には郷土に誇りと愛着を、壮年層には新たな川崎の発見と知識をもち帰ってもらう。「そうなんだ」という見学者の顔に疲れも飛んでいくという。地元散策が立派な小旅行になりそうだ。

 
 東海道かわさき宿交流館:京急川崎駅から旧東海道(現砂子通り)を多摩川方面へ徒歩4分。
          観光案内申し込みとガイド協会入会希望:090-5397-5069 (吉野)
     掲載写真の観光スポットも上記におたずねください。
     ※注 急なガイド申し込みには対応していません。 

足元に砲弾、日露・戦勝記念建立 

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藤崎願掛け地蔵、ご利益で人気!

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マップ付きガイドブック

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東海道かわさき宿交流館
石渡一美
シニアリポーターの感想

 「東海道かわさき宿交流館」が観光スポットとして加わった。理事長は大変に博識でご年配ながら、スラスラと名称などが出てくる。俄然川崎に興味を持った。二ケ領用水が全市を潤し、豊かな農業や産業などの話も興味深い。他府県からのお客も多いそうだ。市のイメージアップにも貢献している。団体運営の話も勉強になった。

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