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地域住民の要望が実る

取材日 2013年09月29日(日)

現・砂子(いさご)通り
現・砂子(いさご)通り
東海道かわさき宿交流館
東海道かわさき宿交流館
 地域住民の長年の活動を踏まえ,東海道五十三次の一つとして栄えた宿場・川崎宿の歴史的資源を後世に伝えるために,住民の要望が実り平成25年10月1日「東海道かわさき宿交流館」がオープン。
 川崎駅東口周辺自転車等駐車場の問題を解決するため,交流館と駐輪場併設という形で設置され,駐輪場は6月にオープン。なお,この施設は水道局の跡地を利用した。

 

●1階施設
 入口左側に,大型スクリーンの中でキャラクター・六助こと六さんが,川崎宿を案内。畳敷きの川崎宿の茶屋,万年屋風お休み処でくつろいでスクリーンを観ることができる。その奥に椅子とテーブルがあり,飲食可能な休憩室。町歩きの途中にでもふらっと寄って貰えるようになっている。右側には川崎の名産品などの物販コーナーもある。

●2階へ
 階段には五十三次の浮世絵が描かれ3階まで続く。
 六郷の渡しから始まる,床にえがかれた江戸時代の川崎宿の絵地図を踏みながら奥へと進む仕掛けになっている。東海道に沿って歩いていくと,宿場の街並み(本陣・問屋場・高札場・川崎大師など)の解説やグラフィックが置かれている。
 六郷の渡しは,当初六郷大橋が掛けられていたが,何度も橋が流出してしまったため,1688年に舟で渡しを始めたと云われている。
 入口左には映像と模型と解説が融合した装置などがあり,楽しみながら江戸時代へタイムスリップできる。江戸時代の衣装や鬘をつけ,その時代の背景で記念撮影をする家族連れがいた。
●3階へ
 タッチパネルなどで自分の地域の時代の変化を観ることが出来る。また企画展示スペースでは10月27日(日)まで「広重 東海道五拾三次」の浮世絵展が催されていて,同時に「彫と摺 浮世絵の技法」のビデオを上映。
●4階は多目的スペース,申込制で有料の会議室・集会室がある。

【参考】
・第1期指定管理者として,川崎市文化財団・川崎市観光協会グループが平成30年3月末まで管理する。
・JR川崎駅東口徒歩9分,京急川崎駅中央口徒歩4分
・各駅より旧東海道(現・砂子(いさご)通り)を多摩川方面へ。【詳細はホームページに掲載】
・電話:044-280-7321  http://www.kawasakishuku.jp/

1~3階まで続く五十三次浮世絵の階段

1~3階まで続く五十三次浮世絵の階段

映像と模型と解説が融合したモニター

映像と模型と解説が融合したモニター

江戸時代の衣装と背景で記念撮影

江戸時代の衣装と背景で記念撮影

取材同伴者名:石渡一美
東海道かわさき宿交流館
三田田鶴子
シニアリポーターの感想

 階段や2階の床に描かれた浮世絵五十三次が新鮮で,またタッチパネル,画像の使い方などで子どもから大人まで楽しめる工夫がされ,交流館の意義がくみとれた。

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