15年間も可愛がっていた老犬を亡くした飼い主の高齢者は中々元気になれなかった。それまでは、家族の一員として過ごしていたからだ。「各家族・少子高齢化“人もペットも長生き時代”」のテーマは私が常々関心を持っていた。
市民活動支援講座“シニアペットと最後まで楽しく暮らす方法”は、「ペットと最後まで」一般社団法人とアリーノ共催である。講師は「ペットと最後まで」代表理事中島まり子さん・山下理恵子さん(愛玩動物管理士)らである。
中島まり子さんは高齢者がペットと暮らすことは、心身を健康に保ち長生きできる秘訣だと言う。しかし、ペットも一緒に高齢になっている。高齢者(シニア)は一人暮らしで、長く連れ添ったシニアペットが傍にいるので生活を楽しく暮らしている。がある日その方が病気で入院したりや突然亡くなった時、後に残されたシニアペットの世話をする人がいない。家族がいてもシニアペットは引き取りたくないとそのまま放り出す。放り出されたシニアペットは殺処分となる事が多い。この時ペットも人も長生きできて最後まで楽しく暮らして幸せだった!!と言えるだろうか。今まで飼い主にもたらしてくれたものは数多くあった筈なのに。殺処分の状況の話には、思わず胸にぐっと迫るものがある。問題の解決策としては、シニアの一人暮らしを見守り、飼えなくなったペットを捨てないような、日常の横のつながりが大事です。飼い主が突然いなくなっても誰かが手をさしのべる事が出来る安心安全な環境をつくることです。中島さんらは、困ったときは私たちにも相談して下さいと結んだ。