シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

これなら誰でもできる・生ゴミリサイクルで堆肥!!

取材日 2011年07月14日(木)

最前列には80歳の女性も参加
最前列には80歳の女性も参加
基材のくん炭とココピート よく混ぜます
基材のくん炭とココピート よく混ぜます

 714日、第1回目は入門編。台所の生ごみを、ココピートとそば殻くん炭入りのダンボール箱で堆肥にする。1日に300g~800gの生ごみを、毎日投入できるという。818日、第2回目・アフターフォロー編。実践中の堆肥を一握り持参し状況診断をしてもらう。これは目からうろこの「ダンボールコンポストで生ごみリサイクル」。主催は環境を考え行動する会、会場は川崎市教育文化会館の講座に参加した。

 

 家庭系ごみの29.8%は生ごみ。同会がダンボールコンポストの普及活動3年目にして、頒布したキットは950世帯2000個になる。実に100t分の生ごみを削減しおよそ480万円の節税になっているという。※平成15年の生ごみ排出量は35.7%(環境局ごみ排出実態調査報告)

 できた堆肥で、有機栽培を楽しみ、環境活動ボランティアは、公共施設の花壇や木々をより豊かなものにしている。

 

 講師の生ごみリサイクルリーダー(川崎市が認定)の、村山美香子さんと冨田いく子さんが19名の参加者に丁寧な実践指導をした。

ココヤシを粉砕したココピートとそば殻くん炭をよく混ぜ合わせ、ダンボール箱へ直に入れる。これを基材として(ぬか床のイメージ)、上記の量の生ごみを箱の真ん中に投入し基材と軽く混ぜ合わせる。生ごみの投入は、毎日でも数日おきでもかまわない。やることも原理も簡単。誰でも抱えられる大きさで重くもない。臭いも少ないし処理ごみの手触りも良い。しかし、生ごみの順調な分解と熟成の為には多少の「こつ」が必須だ。是非、受講してからのスタートを(すす)めたい。

 

この箱ひとつで生ごみを堆肥化していくと、一家庭で50㎏もの生ごみが3~6カ月で処理できる。生ごみは細かくするひと手間が必要だが、水分・油分・塩分・腐ったもの・カビなど、そのままでよい。但しダンボール保持のため、雨よけの工夫は必要だ。

 

□ダンボールコンポスト・スターターキット 1セット2000円  基材のみは700

セット内容:ダンボール(循環生活研究所製)・基材・カバー・温度計・テキスト 

   購入問合せ先「環境を考え行動する会」 代表 天野悦子  電話・Fax 044-988-9474  E-mailkankyo-act@web-k.jp   講座のスケジュール⇒ http://web-k.jp/kankyo-act/

□生ごみリサイクル相談窓口開設 毎週水曜日13001700 溝の口ノクティプラザ2

高津市民館11F    CCかわさき交流コーナー

生ゴミを箱の真中で基材とさくさく混ぜ合わせます

生ゴミを箱の真中で基材とさくさく混ぜ合わせます

スタッフがキットを詰め合わせてくれます

スタッフがキットを詰め合わせてくれます

この看板をみたら”あ~ぁ例のアレ”です

この看板をみたら”あ~ぁ例のアレ”です

石渡一美
シニアリポーターの感想

ダンボールの特性と微生物の力を利用し、コンパクトに生ごみを分解してくれる見事な方法だ。この堆肥で園芸をすると、植物は病害虫に強く元気に生育するという。一握りの生ごみでもリサイクルすると大きな力の展開になっていく。ボランティアの方々の努力継続に頭が下がる。 ※できた堆肥を使わない人は新しい基材と無料交換してくれる。

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