
- 甦れ!さんてつ

- 映画人武重邦夫さん
行方不明者の身元判明の記事を新聞で見る度に胸が痛む。地震大国の日本は、想像を絶する大震災に、知恵を絞り勇気を奮い、立ち上がってきた。それでも3・11の東日本大震災の地震と津波は未曾有の大惨事。今回チャリティー上映を企画した映画人武重邦夫さんは、今出来ることはと自問自答。「何としても甚大な被害を被った三陸鉄道を救おう!」「地域住民のさんてつ(いのちづな)を復興させよう!」と。 「おらほの鉄道~三鉄沿線奮闘記~」&「1000年の山古志」の上映しよう。「人間に何が出来る?何かが出来る。」その答えがあると力強く語る。
NPO法人KAWASAKIアーツ/株式会社 シネマネストJAPANが主催・会場は川崎市アートセンターアルテリオ映像館。
●人間の優しい営み
「おらほの鉄道~三鉄沿線奮闘記~」=震災前(3・11東日本大震災)の姿 ドキュメンタリー作品 2008年制作40分 監督 鈴木宏子
★赤字路線となった岩手県沿岸部を走る「さんてつ」の再興を目指す元気な三陸の人々と美しい景色の記録
●たくましい人間の底力
「1000年の山古志」= 震災後(2004・10・23 中越大震災)の姿 ドキュメンタリー作品 2009年制作90分 監督 橋本信一
★山が吠えながら動いた。新潟県中越地方を襲った大震災は山古志村を一瞬に崩壊した。「何もない、2度と故郷には戻れない。」 しかし5年後、錦鯉が牛が田んぼがそして人が山古志村に戻ってきた。
監督鈴木宏子さんは卒業制作に自分の故郷・三陸をこの目でしっかり残そうと7か月かけて撮った。トークの中で励まされたじっちゃん・ばっちゃんの沢山の思い出を話す。観客の中から 「今となっては2度とみられない貴重な記録をぜひ残して!」「さんてつで出会ったひと懐っこい顔が忘れられない」「方言で読まれた俳句に感動」の声が上がった。
シニアの観客も多かった。 何とか復活復興してほしい・みんなの願いだ!!
参考 おらほ=私んち さんてつ=三陸鉄道(三陸地方の唯一の交通手段 いのちづな)
追加上映会10月8日(土) 問い合わせ先川崎市アートセンター
044-955-0107(平日9:30~19:30)