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人間に何が出来る?三陸の元気な姿と山古志村の復活復興

取材日 2011年07月25日(月)

甦れ!さんてつ
甦れ!さんてつ
映画人武重邦夫さん
映画人武重邦夫さん
行方不明者の身元判明の記事を新聞で見る度に胸が痛む。地震大国の日本は、想像を絶する大震災に、知恵を絞り勇気を奮い、立ち上がってきた。それでも3・11の東日本大震災の地震と津波は未曾有の大惨事。今回チャリティー上映を企画した映画人武重邦夫さんは、今出来ることはと自問自答。「何としても甚大な被害を被った三陸鉄道を救おう!」「地域住民のさんてつ(いのちづな)を復興させよう!」と。 「おらほの鉄道~三鉄沿線奮闘記~」&「1000年の山古志」の上映しよう。「人間に何が出来る?何かが出来る。」その答えがあると力強く語る。
NPO法人KAWASAKIアーツ/株式会社 シネマネストJAPANが主催・会場は川崎市アートセンターアルテリオ映像館。
●人間の優しい営み
「おらほの鉄道~三鉄沿線奮闘記~」=震災前(3・11東日本大震災)の姿 ドキュメンタリー作品  2008年制作40分   監督 鈴木宏子 
★赤字路線となった岩手県
沿岸部を走る「さんてつ」の再興を目指す元気な三陸の人々と美しい景色の記録
●たくましい人間の底力   
1000年の山古志」= 震災後(20041023 中越大震災)の姿 ドキュメンタリー作品 2009年制作90  監督 橋本信一 
★山が吠えながら動いた。新潟県中越地方を襲った大震災は山古志村を一瞬に崩壊した。「何もない、2度と故郷には戻れない。」 しかし
5年後、錦鯉が牛が田んぼがそして人が山古志村に戻ってきた。
 
監督鈴木宏子さんは卒業制作に自分の故郷・三陸をこの目でしっかり残そうと7か月かけて撮った。トークの中で励まされたじっちゃん・ばっちゃんの沢山の思い出を話す。観客の中から 「今となっては2度とみられない貴重な記録をぜひ残して!」「さんてつで出会ったひと懐っこい顔が忘れられない」「方言で読まれた俳句に感動」の声が上がった。
シニアの観客も多かった。 何とか復活復興してほしい・みんなの願いだ!!
 
参考 おらほ=私んち   さんてつ=三陸鉄道(三陸地方の唯一の交通手段 いのちづな)
 追加上映会108日(土) 問い合わせ先川崎市アートセンター
044-955-0107(平日9301930
さんてつ監督鈴木宏子さん

さんてつ監督鈴木宏子さん

新聞でも大きく取り上げられるj

新聞でも大きく取り上げられるj

募金へ協力の呼びかけも

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取材同伴者名:石渡一美
砂田 紘子
シニアリポーターの感想

震災から4か月たった今も多くの方々が深刻な状況の中で生活している。早く何とかしてあげられないものかと思う。この映画は私たちにも希望を持たせてくれた。あきらめないで一緒に寄り添っていくからと。こんな気持ちで一杯だ。     砂田                       
故郷の記録が「過去の記録」になると誰が思ったであろう。2作品とも人間のやさしさと力を、たんたんと美しく描いている。美しかった明媚な大地の変わり果てた姿、残酷な運命に涙も出るが、希望も感じた。当日券は完売したそうだ。追加上映会の観覧をより多くの人におすすめしたい。  石渡

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