小仁所 玉希さん
解説をする稀更さん
コーラス講座メンバーと「花」を歌う
桜の花が一斉に咲き始めた3月29日午後3時半、なかのしま夕暮ミニコンサートが開催された。出演はソプラノ歌手の小仁所玉希(こにしょ たまき)さん。ピアノ伴奏と歌の解説はお嬢さんの末武稀更(きさら)さん。共にKCP(かわさき創造プロジェクト)主催の中野島小学校コーラス講座の教師陣である。
ピンクのステージ衣装をすらりと着こなした小仁所さんの情感を込めた伸びやかな歌声に、聴衆35人はうっとり聞き惚れた。
第1部 優しく懐かしい日本の歌
おぼろ月夜/荒城の月/浜辺の歌/赤とんぼ/こだまでしょうか/ふるさと
稀更さんの解説はちょっとユーモラス。「荒城の月」の歌碑は大分の竹田のほか東北や北陸などの城跡に5つもある。赤とんぼの作詞者の三木露風は幼少の頃、両親の離婚で祖父に育てられた。負われて見たのはの個所でおんぶしていたのはねえやである・・・すかさず小仁所さんが「幼い時に別れた母の背中で見たとも想像できますね」と優しく補足してから歌った。すると哀しみがぐっと増幅。その後コーラス講座のメンバー11人が壇上に上がり、会場の人と一緒に「花」を歌った。
第2部 美しい外国曲の調べ
稀更さんのピアノソロはシャンソン「ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)」。続いて小仁所さんは、格調高いヘンデルの歌曲「私を泣かせてください」、マスカーニの「アヴェ・マリア」、去っていく恋人に何時までも愛しているから忘れないでと情熱的に訴える男のカンツォーネ「勿忘草」を歌い上げた。最後は会場の全員で「ふるさと」を歌って締めた。
聴衆の声
「素晴らしい歌声を間近で聴ける幸福な時間を母と過ごせて良い思い出になった」老人ホームの方と一緒に来た女性。
「タウン ニュースを見て来た。楽しかった」枡形と中野島のシニア男性。
「稀更さんの解説が面白く歌の内容がわかった」「短い曲ばかりでよかった」
お知らせ コーラス講座は、引き続き4月から7月まで第2,3,4の土曜日に中野島小学校の音楽室で行われる。問い合わせ先:石渡 044-866-2469