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津久井道中エイエイ膝栗毛 その5

取材日 2014年06月03日(火)

新道から見た城山
新道から見た城山
薄靄の津久井湖
薄靄の津久井湖
 ドクダミの白い花が梅雨入り間近を知らせる曇り空の下、相模原市津久井地区を歩いた。ぐっと山懐に入った感じで、閑散とした地方都市の印象だった。
ルート橋本駅(バス30分)~津久井湖~中野神社~津久井郷土資料館~津久井又野公園(昼食)~尾崎萼堂記念館~実相院~祥泉寺~三ヶ木バスターミナル 
道中見聞津久井湖畔(昔、湖はなかった)の城山は375mのきれいな円錐形の山である。
そこに建っていた津久井城は三浦一族の筑井氏の山城で、山頂には宝ヶ池などの湧水池を有していた。平時、城主と家臣およびその家族は麓の寝小屋で生活していた為、根小屋の地名が残っている。
湖畔に建つ大蔵寺に寄った後、飲食店と自動車整備工場がよく目につく新道をひたすら歩いた。途中、総理大臣賞受賞の津久井せんべい本舗に寄った。20種類中、一押しのブランデーせんべいは絶品だが、運転手は酔うので要注意。店裏のレストランのテラス席からの津久井湖の眺望は素晴らしい。
その後、旧道に入り、檀家が3軒という宝寿禅寺(無人)と中野神社に寄った。中野神社は出雲神社の系統である。出雲神社は太古から皇室と関係が深い。
かつて養蚕と林業で栄えた津久井地区であるが、旧道の中野商店街は多くがシャッターを下ろしていた。二階から「お兄さん、チョイと寄ってらっしゃい」式の飲み屋や撚糸会社が廃屋然としながらも、しっかりと建っていた。そのなか清水酒造は9代目そして次の10代目が控えており健在である。
相模原郷土資料館を過ぎ、のどかな畑や住宅の道を進み、津久井野又公園で緑の壁のような山を前に昼食。現在、林業は市が再生を推進している段階である。
尾崎記念館は明治、大正、昭和の大政治家 尾崎行雄氏の96年の生涯にわたる活動を展示している。東京市長として都市計画、水道拡張、鉄道公有化、日本橋再架、米国桜寄贈など未来を見据えた業績は多大である。記念館は尾崎家代々の屋敷跡に建つ。
近くの実相院の奥の八幡神社蚕影社(こかげしゃ)は養蚕が盛んであった証しである。円蔵寺(無人)は廻り地蔵で有名である。郷土資料館まで戻り、新道を行くとやっと大きなスーパーがあった。この地区の現代生活の大変さを友人と話した。祥泉寺で整理体操をし三ヶ木(みかげ)バス停までの長い坂を営々と登った。
バスで橋本まで戻る途中、前回の川尻石器時代遺跡をバス路線のすぐ脇で見た。
津久井せんべい本舗

津久井せんべい本舗

「寄ってらっしゃい」の飲み屋

「寄ってらっしゃい」の飲み屋

実相院の布袋様

実相院の布袋様

相模原市津久井地区
勝野井 央子
シニアリポーターの感想

 このウォークも5回目。すこしくたびれ、飽きて、中ダレ気味のウオークだった。それゆえペンも乗ってこず、書き始めるまで時間がかかった。
津久井湖や城山、そしてブランデーせんべいも一級の観光資源だと思う。
秋には城山に登って、せんべい屋さんの裏のイタリアンレストランで津久井湖を愛でる約束を友人とした。

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