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自分の足で歩き、確かめてこそ見えてくるものがある

取材日 2014年06月28日(土)

かつての面影を求め渋谷川の上を歩く
かつての面影を求め渋谷川の上を歩く
川跡のように蛇行 神宮前2-8
川跡のように蛇行 神宮前2-8

平成11年多摩市民館主催の成人学級「地図の旅を楽しもう」の講座終了後、地図を中心に学び、歩くことでつながった仲間が集まって発足したサークル「地図の旅」。横山正幸氏を代表として現在15名で活動している。

 月1回の例会で地形図から学び調べた後、現地を訪ね歩くウオーキングを年6回ほど行い毎年多摩市民館2階ギャラリーで活動報告を中心とした展示を行っている。今回は627日~72日の6日間行われた。

 自主的に場所を決め、地形図・歴史等を調べて行程の計画を立てる。下見をした後、現地を訪ね歩いて結果を地図(古地図・現在の地図対比)上に写真・コメントを入れ分りやすく解説している。

かつての面影を求め渋谷川の上を歩く

唱歌「春の小川」で歌われた河骨川は渋谷川の一支流で現在の渋谷川は水流がほとんどなくなって暗渠(地下に設けたみぞ)となっている。渋谷川は代々木八幡周辺の流れや明治神宮の清正泉などを源流としまた新宿天龍寺の弁天池と玉川上水の余水で始まる。江戸時代の地図には天龍寺境内から流れ出す澁谷川が描かれている。川であったかつての面影を求めて、緑道や路地を歩いた旅の紹介

文学の舞台を訪ねて歩く

杉本苑子「孤愁の岸」の舞台となった木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)下流の旧輪中地域を歩いた旅の紹介

歴史を訪ねて歩く

利根運河(東北から東京(江戸)に物資を船で運ぶために、明治時代オランダの土木技術者を招き造られ、それまでの23日の行程が1日に短縮された。現在は物流の手段が鉄道・車となり現在利用されていない)を歩いた旅の紹介

名作 地図の旅

梨木香歩「海うそ」時代は昭和初期、舞台は南九州らしい。中表紙に描いている島の地図と本文から場所を推理する

 代表の横山正幸氏は、「普段歩くとき例えば少し高い位置に鉄塔が建っていたらその場所はどのような地形であったのかと思いをはせるとまた違った景色が見えてくる。地図を見ていると想像が膨らむ。自分の足で歩き、確かめてこそ見えてくるものがある」と話されていた。

                   問い合わせ先 サークル地図の旅 代表 横山正幸 ☎044-900-0839

「孤愁の岸」の舞台となった木曽三川

「孤愁の岸」の舞台となった木曽三川

利根運河を歩く

利根運河を歩く

「海うそ」の推理

「海うそ」の推理

多摩市民館 2階ギャラリー  (向ヶ丘遊園駅 徒歩5分)
升田尚子
シニアリポーターの感想

地図から想像を膨らませることができると楽しそうにお話をして下さる姿がとても印象的でした。

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