シニアリポーターの取材リポート リポーターが取材したイベント情報をご紹介!

多言語でのびのび子育て

取材日 2014年07月29日(火)

輪になって多言語で自己紹介
輪になって多言語で自己紹介
音楽に合わせてゲーム
音楽に合わせてゲーム

 高津市民活動フェアーの展示室で隣合わせた、ヒッポファミリークラブ。その活動について興味を抱き、目的について取材をさせていただいた。
ヒッポファミリークラブ フェリーチェクラブの様子 7月29日、火曜日17時30分会場。クラブの会員が、徐々に集まってきた。始めは輪になって、みなさんの思い思いの言語で、自己紹介。お互いの呼び名はニックネームだそうだ。自己紹介のため自作のファイルを用意している方も何人かいる。この場で、海外に行った経験を話したり、留学生を受け入れた報告も出されたりしていた。4歳の「りのちゃん」のスペイン語での自己紹介が印象的だった。また、今年中学生になった「はるかちゃん」はモンタナに1か月ホームステイした経験を英語で紹介した。彼女は1歳の時から、このファミリークラブに参加しているとの事。19時頃には12人の大人と16人の子ども達が集まり、色々な国の音楽に合わせ、歌いながら輪になってのゲームが始まった。赤ちゃんをおんぶしたお母さん、2,3歳の子どもから中学生も参加し、皆、自然な笑顔で、本当に楽しそうだ。
 この日は、家族でメキシコに、またフランスにホームステイをする方々を送り出すという事で、特にスペイン語、フランス語を使ってゲームが進められていた。
ヒッポファミリークラブってどんな活動なんだろう
 ヒッポは複数の言語を自然に習得することを目的とした会員制のクラブである。ホームステイ交流も盛んに行っている。言語交流研究所(1981年に設立、本部は渋谷区。「言葉と人間」が研究テーマ)が運営していて、その実践部門という位置づけ。この言語交流研究所の研究員(フェロウ)により運営されている。全国に約700か所の活動場所があり、アメリカ、韓国、メキシコにも事務所がある。その一つであるフェリーチェファミリーのフェロウである青木さんは「言葉と人間に興味があり、環境さえあれば、誰でも自然に言葉を習得できます。ファミリーは多言語の公園です。普段、家の中でオリジナルマテリアルCD(言語交流研究所が作成販売)を流し色々な言葉が聞こえてくる環境を作ります。聞こえてくる多言語を丸ごとまねっこ。それを私たちは『言葉を歌う』といっています。」と説明してくれた。言葉を自然習得する環境を作っているところなのです。(*フェリーチェとはイタリア語「幸せ」)
シニアクラブは渋谷のピッポ本部で開催されている。
何故多言語なのか
 多言語になると、一つの言葉では感じ取ることが出来ない真ん中の部分(人間の言葉の普遍的な基礎構造)が豊かになってきます。
 多言語の活動を通して、どんな人や国にも線を引かず、すべての言葉に開かれた心を持った人たちが育っていきます。と活動の案内文に紹介されている。

ヒッポファミリークラブ (溝の口)
フェリーチェファミリー nov102866@yahoo.co.jp 青木 伸子 (火曜日)
にじいろファミリー tsuneishi_aroma@yahoo.co.jp 常石ひろみ (木曜日)
ヒッポファミリークラブ公式ホームページ https://www.lexhippo.gr.jp/

フェロウの青木さんが進行役

フェロウの青木さんが進行役

モンタナのホームスティ、体験談を英語で紹介

モンタナのホームスティ、体験談を英語で紹介

モンタナの思い出アルバム

モンタナの思い出アルバム

高津市民館 和室
片山 泰子
シニアリポーターの感想

リポーターの感想
 島国で単一民族の中で暮らしてきた私たちは、なかなか日本語以外には馴染めない生活であった。国際化が進んだのに日本語以外はしゃべれないと諦めていたが、この活動を見せてもらって「言葉は教わるのではなく、自然習得するもの。だから環境が大切である。」ことを実感しました。
非常に興味深い活動だと感じました。

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