
- とれたかな

- 落とさないでね
生田緑地「奥の池」に生息する生きものを捕獲する
8月23日(土)川崎市生田緑地内にある「かわさき宙(そら)と緑の科学館」の体験講座「生田緑地の水辺の生きもの観察会」が10時から15時まで行われ、応募した小学生8名と付添いの保護者6組は、講師で「ホトケドジョウを守る会」の代表から、奥の池に生息する生きものや会の活動について説明を聞いた。特に、絶滅が心配なホトケドジョウの保護にボランティアとして活動している姿勢に一同拍手。諸注意の後、子ども全員と父親3名が玉網を手に池に入る。
池の底は、堆積物でぬかるみ、足をとられる。スタッフや父親にしがみついていた子どもたちだが、網ですくった泥の中に手を入れ、生きものを見つけることに慣れると、すっかり夢中に。泥の中を歩くこともスムースになり、岸から見守る家族の前で、嬉々として網を使っていた。
採れた生きものはスタッフの持つバケツに、本命のホトケドジョウを始め、ザリガニ、ヌカエビ、スジエビ、モツゴ、メダカ、カワニナと小さな住人が集まってきた。特に、二人で操る刺し網風の追い込み作戦が効果的で小一時間で観察には十分な生きものを捕獲できた。番外は、大きなウシガエル。岸辺を逃げ回ったが、バケツをかぶせられ御用。こわごわと覗く通りかかった幼児に皆さんニッコリ。途中から降りだした雨も一向に気にならない。
集めた生きものの選別作業を体験した子どもたちは、手のひらの上で動き回る生物の感触が面白かったという。また、親としては、何事にも興味を持ち積極的に取り組んでほしいと願い参加した由。泥んこのわが子に目を細めていた。
水辺の生きものを観察する 1時から観察会が始まった。講師は、神奈川県の水産課勤務、農学博士の勝呂尚之さん。本日採れた魚の体型を白板に図示して解説。ホトケドジョウの髭は、普通のドジョウより2本少ない8本であるということに「へー」ヌカエビは草食だが、スジエビは肉食系。カワニナはゲンジボタルのエサ、メダカの目は上向きで水面近くのエサをとるのに適している事など豆知識を伝授され、生きものへの興味が高まったところで、水辺の生きもののスケッチが始まった。
ウシガエルもモデルになり、各家族も真剣に観察してスケッチ。和やかな雰囲気が良かった。色鉛筆で仕上げた絵は、いずれも生き生きとしている。子どもたちにとっては、夏休みの自由研究にもなり宿題が一つクリアーできたと喜んでいた。