似顔絵入りで栽培者の紹介をし、地元生産野菜を店頭で販売している。
そして店内を覗くと、ランチタイムとあって親子連れのお母さんたちの弾む話し声、子どもたちは店内に備えてある絵本を見たりしている。
ここは、2012年4月にオープンした「みんなのテーブル メサ・グランデ」
「メサ・グランデ」設立の経緯
NPO法人ぐらす・かわさき(2001年設立)は2009年から「たちばな農のあるまちづくり」推進事業に参画していた。その集大成として地場野菜販売と、地域交流拠点としての貸キッチンやワンディ・シェフ事業の構想が浮上した。
その事業は神奈川県の「新しい公共の場づくりのためのモデル事業」として採択され、開設準備が始まったとの事。
そして2012年4月中原区新城に「みんなのテーブル メサ・グランデ」がオープンした。
「メサ・グランデ」ってどんな所
新鮮な地場野菜の販売とそれを使ったヘルシーな料理カフェレストラン、気軽に利用できる地域コミュニティの場になっている。また、ワンデイ・シェフ(シェフを目指している人がメサ・グランデを使い一日お店をオープンできる。土日祝日限定)、キッチン付レンタルスペース、コミュニティビジネス講座、また地域の人々の交流を目的としたコンサート、歌声カフェ等、色々な工夫とアイディアで運営され、地域に根付き始めている。
カフェレストランは、昼間は就学前の子どもと親の利用が多い。
「ホッとできるスペースになっていることを実感しています。この事も子育て支援になっているのでは」と店長の佐藤 ゆき恵さん。
「シニアの方も多く利用してくださる。野菜を買ってついでにランチを利用する方、ランチをお弁当で持ち帰る方もいらっしゃる」との事。
佐藤店長さんは「野菜大好き人間」。以前、地元野菜を応援する八百屋さんと親しくなり、「地産地消の意味を考え、たくさんの魅力に気づいた。現在は地域の農家さんと地域の人をつなげられることがうれしい」と笑顔で答えてくれた。
モデル事業の助成金は2年間の期限が終了となり、現在は自主独立経営で、色々な面で厳しい事も多いようだが「食と農の地域交流拠点」を目指し、スタッフの皆さんが笑顔で生き生きと活躍しているのが爽やかであった。
ランチは週替わりメニューでフリードリンク付き、どれも新鮮な野菜がたっぷり。献立は店長の佐藤さんが中心となってスタッフが意見を出し合い、考案している。
メサ・グランデ http://mesa-grande.blogspot.jp
中原区新城5-2-13 プリマSK武蔵新城1階
電話 044-872-9795
店長の佐藤 ゆき恵さん
店内、惣菜も販売
ランチ、新鮮な野菜と鯖の味噌煮
取材を忘れ、地産の野菜に飛びつき購入してしまった。ランチも薄味で、素材の旨みを味わいながら楽しませていただいた。経営と言う視点だけで考えると中々大変だと思うが、この様なコミュニティカフェ・レストランが地域に沢山でき、シニアの方々が気軽に利用できると良いと感じた。