生田緑地の南東側の初山地区に「飛森(とんもり)谷戸」という場所があります。
そこには「飛森谷戸の自然を守る会」というボランティア団体が、ホタルの再生活動や農の風景を保全する水田の管理、森の音楽会など、地域に密着した様々な活動を行っています。今回はこの団体をご紹介します。
この会は住民参加の「区づくりプラン」をきっかけに始まりました。地域の自然を見直して、自主的に自然環境の学習の場として雑木林の再生(ドングリを植樹・自然環境池の設置・ホタル池の設置・メダカドジョウなどの生物を放流するなど)を行い、人と自然が共存できる生活環境として、また自然環境の学習の場とすることを目指して、約18年間も活動をしています。
会のモットー「知覚動考」ともかくうごこう「頑張り過ぎない運動」
毎月第2日曜日午前9時から川掃除やゴミ拾いをしています。「ゴミ拾いをしながらどうしてこんな処に…」山林の中に「バイク」や「自転車」などが廃棄してあり、ゴミも樹木の中に隠すように捨ててあります。ひと区切りついた後は集合場所に戻り飲み物を手に談笑。学び、遊びそして収穫物を味わう楽しみもあります。お米・サツマイモやジャガイモの収穫を行い、稲刈り後は昔ながらの脱穀機で行い懐かしい光景です。
竹の間伐をすることで日差しが入りキンランなども咲きはじめました。間伐した竹は「水鉄砲」の材料となり、子ども達にノコギリ・ナイフの使い方を指導して作る体験をさせています。
年二回の「森の音楽会」は毎年6月初旬夕方から、その後ホタル観賞会。10月には虫の音色を聞きながら屋外の「森の広場」で音楽会が開催されます。道の両端には松明が灯され、舞台の周りはかがり火が焚かれ幻想的な雰囲気の中で時間を過ごすことができます。
ホタルは人の住む近くに見られ、人との係りが重要な要素を示す、最も自然の現象です。ホタルはとんもり川の木道を歩くと手に届くところに飛んでおりタイムスリップしているようです。ホタルの観察数は一昨年、昨年と大幅に増えています。雑木林は人が手入れを加えなければ消滅していくものです。自然環境がきれいになりホタルの育成できる環境が整っています。
会費や特別な規則はなく、老若男女どなたでも気軽に参加いただき、自分にあった楽しみを見つけて作業することができます。
活動場所
神社跡地:〒216-0026 川崎市宮前区初山1丁目17番地
集合場所:初山幼稚園車庫前
子ども達と丸太切り
森の音楽会
ホタルの乱舞
森にきて自然に触れ無理をせず楽しんで作業をすることができ自分にあった楽しみを見つけることができる活動の場だと思います。 子ども達とふれあい元気をもらっています。