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できない理由を考えるより、できる理由を探せ

取材日 2014年11月29日(土)

ユーモアたっぷりと笑顔で講演の豪太さん
ユーモアたっぷりと笑顔で講演の豪太さん
80歳でエベレスト山頂に立つ三浦雄一郎さん
80歳でエベレスト山頂に立つ三浦雄一郎さん

 2013年5月世界最高齢(80歳)で3度目のエベレスト登頂を果たした、三浦雄一郎さんはどのようにしてこの偉業を成し遂げたのか。
 登頂の記録映像と講演の90分間は、シニアにとって説得力のあるもので、200人の参加者は終始熱のこもった講話に惹きつけられた。

三浦豪太さん「父・雄一郎のいきいき人生を語る」 三浦豪太さんは、三浦雄一郎氏の次男でプロスキーヤー・冒険家・医学博士(加齢制御医学)。  「実は、父を研究対象にしています」と笑顔で語る。
 父雄一郎氏のエベレスト登頂のトレーニング指導者でもあり、世界初の親子で2度(父が70歳の時と80歳の時)のエベレスト登頂を果たしている。
 雄一郎氏が3度目のエベレスト登頂を目指していたとき、様々なアクシデント(骨折・不整脈等)に遭遇したが、強い目的意識を持ち、驚異的な回復力で登頂に挑んだことの紹介があった。
 また、「私がスキー・モーグルでオリンピック参加を目指していた時、足を怪我し選考試合に出場するか、欠場するかで迷った時、父から、『できない理由を考えるより、できる理由を探せ』とアドバイスがあり、出場すると決断できた」、「父は究極のプラス思考の人」と話された。
 そして、登頂時の写真を見せながら「一般的な平均寿命年齢(80歳)で世界最高峰の頂点に到達するというのは、人類のあらゆる可能性を開いたのではないか」と講演を締めくくった。

 70代の男性から「自分は幾つもの病気で何度も手術を受けてきたが、今日の話を聞き、100歳まで頑張ろうと元気をいただきました。ありがとうございます」との発言があった。
 他にも参加者から「元気をもらえた」「継続して歩くようにします」「笑顔で、前向きに生きていきたい」等の感想を聞くことができた。

 講演後の第二部では、シニア関連団体(16団体)の活動紹介と情報交流があった。
 16団体の3分間活動紹介とロビーでは各ブース毎に活動展示があり、来場者と交流、情報交換が行われた。

 シニアライフ講演会は、本年度で6回目(年一回開催)となる。
 主催 川崎市健康福祉局長寿社会部・かわさき創造プロジェクト

各ブースで参加者と情報交換

各ブースで参加者と情報交換

豪太さんのサイン入り著書。抽選により20名にプレゼント

豪太さんのサイン入り著書。抽選により20名にプレゼント

川崎市役所第4庁舎
片山 泰子
シニアリポーターの感想

 生憎の雨ではあったが、多くの参加者が元気をもらい、笑顔で帰っていった。
 本文に紹介できなかったが、豪太さんは「継続して運動(歩く)することは副作用のない薬」と話された。自分自身も日頃から運動不足を感じている。「歩く」事の大切さを再認識し、実行を自分に誓った。
 また、豪太さんは、子どもたちの体力も心配していて、楽しく生涯継続できる運動の普及を今後の活動にもしていきたいと述べられた。今の子どもたちのストレスの多さをシニア世代の我々が、少しでも軽減させられることができれば良いと感じた。

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