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今も残る旧街道を散歩する

取材日 2015年03月06日(金)

ここからが川崎宿、江戸時代の賑わいが聞こえてくるようだ
ここからが川崎宿、江戸時代の賑わいが聞こえてくるようだ
現在の六郷の渡し、横は国道15号線
現在の六郷の渡し、横は国道15号線

昔の街道を歩き、今も残っている史跡、遺構をたどるという企画。今回は、旧東海道の川崎宿を訪れました。


現在の国道15号、東京から多摩川を渡った六郷橋のすぐ横、かつて六郷の渡しのあった場所に碑があります。六郷の渡しで船をおり、まっすぐ行くと東海道、左へ曲がると大師道へ行く、ここからが川崎宿と呼ばれた宿場でした。分岐点には「従是弘法大師江之道」(これより弘法大師への道)と刻まれた道標があり、参詣者はこれを見て厄除川崎大師へ参拝し、川崎宿はたいそう賑わっていました。江戸時代からの面影は現在あまり残っていませんが、昔と同じくゆるやかなカーブを描く砂子通りを歩くと、かつての本陣や問屋場のあったところに解説板が設置されていて、当時の様子を伝えています。江戸時代の地図と現在の地図を重ねてみると、お寺や神社は当時の地図にも描かれていて、かつての場所が現在のどこにあたるか、史跡や遺構を探しながら、まち歩きを楽しむことができます。

昔の様子を知ると更に楽しい 東海道かわさき宿交流館では、東海道川崎宿に関する歴史・民俗等の資料が展示されており、タッチパネルで操作できる映像や模型などによって川崎の歴史と文化にふれることができます。1階は、映像「六さんの川崎宿今昔ものがたり」の上映、お休み処、休憩交流スペースとなっています。川崎宿の見どころを紹介している、「東海道川崎宿めぐり」や地図などもここで手に入れることができます。2階、3階は、展示スペースになっていて、浮世絵展などの企画展が行われています。

本格的に歴史探索をしたいのなら
また、本格的に史跡・文化財・産業遺産などをめぐりたいのであれば、NPO法人かわさき歴史ガイド協会によるボランティアガイドさんの案内で歩くこともできます。
(コースは川崎宿めぐり、大師道めぐり、ご利益めぐり、田島めぐりの4コースあり希望によりアレンジもできる。ガイド料はかからないが、資料代、保険代で1人500円ほどかかる)
NPO法人かわさき歴史ガイド協会 090-5397-5069(吉野)
TEL/FAX 044-344-2280, 044-221-9117

東海道かわさき宿交流館
午前9時~午後5時 月曜休館
http://kawasakishuku.jp/

東海道かわさき宿交流館の展示

東海道かわさき宿交流館の展示

これより弘法大師への道と刻まれている 道標、現在は川崎大師境内に保存されている

これより弘法大師への道と刻まれている 道標、現在は川崎大師境内に保存されている

砂子通りは、昔の地図と重ねてもほぼ同じ形

砂子通りは、昔の地図と重ねてもほぼ同じ形

旧東海道(砂子通り)
内田恭子
シニアリポーターの感想

京急川崎駅付近が、旧東海道川崎宿で、東海道五十三次にも描かれています。
旅人は江戸から川を渡り、やっとこれから旅が始まるといった気分でしょうか、ワクワク感が今の川崎の賑わいに繋がっているのではと感じました。
 それからここでは紹介しませんでしたが、砂子通りにある砂子の里資料館にも行きました。展示されている浮世絵は、素晴らしいものでした。後日またゆっくり見にいきました。

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