幸区には桜の名所と云われる加瀬山がある。標高35mの小高い丘だが、川崎市立夢見ヶ崎動物公園があり、古墳等も見つかっている。今回は加瀬山の桜とその麓にある日吉分館の「さくらフェスタ日吉」を取材した。因みにタイトルは「夢見ヶ崎音頭」の冒頭から頂いた。
●さくらフェスタ日吉
3月21日22日、第11回さくらフェスタ日吉が開催された。分館を利用する団体やサークルの発表の場として、40団体が日頃の腕前を披露した。主なものは、ダンス、エイサー、ゴスペル、大正琴、オカリナの演奏、料理サークル等。作品展示は書道・絵画・俳句・短歌や模型。他に空手演舞、地元の幼稚園や小・中学校の合唱や吹奏楽も友情出演した。
*館内では
・「日吉ゴスペルクワイヤー」は、国友先生の指揮で、体を揺らしながら陽気にゴスペルを歌い、最後はOh Happy Dayを観客も一緒に大合唱!
・「フラ ピカケ」は、10年以上続くフラダンスのサークル。練習で疲れた頃「膝をちょっと曲げるとすっと腰もなびく。立ってしまうと体操でしょ!」と岡田先生の一声で、ハッとするとのこと。華やかな踊りに、一番広い会場で立ち見客も出るほどだった。
・「布の花」で、アームバンド作りを体験した。薄地の布で黒花を作り、黒ゴムバンドに縫い付け後、黒い花びらに光る小粒ビーズを貼り完成。周囲の喧騒を忘れ、手仕事にしばし没頭した。
●加瀬山は市民いこいの森
動物園の傍にある夢見ヶ崎公園は、一昔前の懐かしい原っぱに近い。車や自転車も通らない広い園内で子ども達が安心して遊べる隠れたスポットになっている。桜の周りには、子ども連れのグループがランチタイム。やや離れたベンチでお弁当を広げる老夫婦が微笑ましい。後ろ向きで歩く青い目の若者が、揃いのオレンジ色帽子の子ども達とお散歩中。
桜の花に見守られながら、祖母、両親、幼子の三世代が、花見を楽しむ伸びやかな風景が広がっていた。
◎加瀬山へのアクセス JR南武線鹿島田駅から徒歩20分、またはJR横須賀線新川崎駅から徒歩15分。駐車料金、動物園すべて無料だが、飲料自販機以外は売店なし。
紅のドレスが優雅に揺れて・・
観客も一緒にオーハッピーデイ!
先生の説明うなずきながら、布の花作りに夢中・・
記者の感想
さくらフェスタで、朗読を楽しむ時、途中から階下の吹奏楽が始まるなど、複数の発表が同時進行し驚いた。記者も昨年の講座受講者達と再会し、賑やかで楽しいフェスタだった。今後も加瀬山の四季をご紹介したい。
吉川 眞沙美