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今、首都直下型地震が起きたら

取材日 2015年06月03日(水)

震度7を体感出来る地震コーナー

震度7を体感出来る地震コーナー

日頃からの防災対策が重要

日頃からの防災対策が重要

命を救う、日々の厳しい訓練

命を救う、日々の厳しい訓練

  箱根山、浅間山をはじめとする火山活動が活発化している。
 また、気象庁が会見するような大きな地震の頻発も、何となく気になる。
 一体、今、何がおこっているのか?どうすれば良いのか?何が大切なのか?  その答えを探しに早速、防災センターに行って来た。

 神奈川県総合防災センター
 消防学校が併設された厚木市にある神奈川県総合防災センターは、災害の備えに必要なことを「知り・考える」が出来る体験施設を完備した近代的な大型施設である。
 川崎市内にはこうした施設がなく、隣の横浜市の施設はリニューアル工事中につき、少々遠いものの、「身を守るために」積極的に足を運んだ。
 東日本大震災と同じ震度7を体験出来る地震体験コーナーをはじめ、地震の歴史や行政の取組みなど、真摯に災害と向き合える。

 防災センターの魅力 
 体験コーナーの良さは、震度7の部屋での行動、風速30mの体感、煙避難時の体高90cmの姿勢などを実体験し、それらを体に浸みつけられることだ。
 部屋で地震に遭遇した場合の最優先は、「出口となるドアを開けて椅子などで挟む」ことである。その次に、今はガス器具も自動停止するようになっており、油や熱湯で火傷をする危険を避けるためにも「揺れ、イコール消す・止める」より、「テーブルの下へ」の方が重要なのだ。
 これらの体験を女性担当者が親切丁寧に付き添い説明してくれると共に、防災シアターでは「備えと退避行動の大切さ」を学ぶことが出来る。

 シニアにとって大切なこと 
 自宅(屋内)での防災に関しては、退避行動を円滑にするためにも、部屋の整理整頓と家具などへの転倒防止金具取付けが不可欠である。
 足を怪我しないためにも、常にスリッパを傍らに置き、非常用袋は非難する場合を想定して玄関に置くことが最善である。
 また、命を守る水は、屋外(軒先)と手元に常備することをお勧めする。

 首都直下型地震に備えて 
 特に、都心は人が多く、地下鉄やエレベーター、高層ビル群での被災は甚大で、場所によっては津波の被害も想定される。
 重要なのは、最新のルールや知識を一人一人が再認識することではないか。
 繰り返しになるが、ガス器具自動消火機能が向上で、揺れを感じてからの最優先動作は「戸を開けての出口の確保」であることを強調する。戸が変形して開かないことが、命を落とし易い状況にする要因となるからだ。
 その他、外出時に被災した際のルール等も変化している場合があるので、防災センターで再確認することをお勧めする。

 URL  http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5115/

神奈川県総合防災センター
早川保浩
シニアリポーターの感想

 先日久しぶりに携帯の非常音が鳴り続いた時には、貴重品や非常用袋、ヘルメットを目では追ったものの、揺れの怖さと警告音で全く動けなかった自分に驚いた。
 また、深刻化する「孤立社会問題」が非常に顕著な都心部では、隣近所に誰が住んでいるのか分からず、要救助者の発見がより困難となる懸念も見逃せない。
 「首都圏が被災する直下型地震」が予測されている今こそ、一人一人が震災に対して改めて向き合い、「何かしらの行動を起こす」ことを真剣に考えねばならないと感じた。


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