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口は健康の入り口

取材日 2015年06月07日(日)

フロスは長めに
フロスは長めに
口内細菌にビックリ
口内細菌にビックリ
 歯を失う2大原因は虫歯と歯周病だが、中高年ともなると虫歯が30%で、歯周病での喪失は実に50%を超える。その恐ろしい歯周病保有者は、成人の80%以上にもなるという。平均寿命の伸びに歯の健康寿命が追いつけないのだ。
 自覚症状もなく静かに進行していく歯周病は、生活習慣病にも位置づけられ、最近では心臓病・肺炎・骨粗鬆症との関連も指摘されている。
 80歳で20本の歯を残そうという「8020運動」が提唱されているが、そのための準備は若いうちから始めなくてはならない。
 
お口の健康フェア2015
 このフェアは、公益社団法人川崎市歯科医師会主催。「年一回で12年になります。例年1万人を超える来場者があります。」と宍戸元広さん(川崎市歯科技工士会)、フェアの立ち上げから関わってきたという。
 会場の各所で、歯の状態をチェックしてもらい、メンテナンスの指導を受けられる。顕微鏡から接続されたモニターに自分の口内細菌を写し出されたり、写真撮影された自分の歯の状態を見ながら話を聞く。歯ブラシだけでは歯垢の58%しか取れない。フロスを併用すると86%まで改善されるという。フロスは上下・前後に動かし歯垢を掻き取る。大事なのは汚れをこすり取った部分は指先に巻とってしまい、次の歯間には清潔な部分を使うこと。そのため一度に使うのは指先からヒジまでの長さだという。慣れるまでは忍耐のいる作業だ。「でも将来の事を考えれば、今が大事な時ですよ。」と諭される。
 
看護フェスタ inかわさき2015  
 主催は公益社団法人川崎市看護協会。「今年は看護フェスタも同時に開催された、画期的な大会になりました。ぜひそちらにも行ってみて下さい。」とボランティアの方に教えられ、各部屋を順に回ってみる。
 こちらでも様々な健康チェックが受けられた。手首で測る骨密度・指先で血管年齢・モニターで数字と格闘する脳年齢・椅子からの立ち上がりでのロコモチェック隠れ脳梗塞を見つける渦巻き線引きetc。いつかは受けたいと思っていた検査やアドバイスを貰うことが出来た。
 
 会場には子供も多く、ひとみ座の人形劇に見入っていた。老若男女あらゆる人たちでいっぱいの会場。数多くの協力・後援団体によって支えられた大会。初めて足を運んだ参加者からは「こんな大きな催しとは思わなかった、来年もぜひ来てみたい。」との声。認知度の高い有意義なフェア&フェスタであった。
自分の歯に見入る

自分の歯に見入る

脳年齢チェック

脳年齢チェック

ひとみ座人形劇

ひとみ座人形劇

中原市民館
佐藤政孝
シニアリポーターの感想

様々な検査を受け、実年齢とのギャップに一喜一憂する。一般論での注意ではなく、自分の数字や映像を目の当たりにすると、食生活や運動といったアドバイスに真剣に聞き入ってしまった。来年は家族も連れて参加しようと思う。

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