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じわじわと街をのみこむ恐ろしい水害

取材日 2015年09月21日(月)

空地は崩れんばかりの廃棄物の山
空地は崩れんばかりの廃棄物の山
支援物資の紹介
支援物資の紹介
災害が起きたら何をどうする
 9月10日の関東・東北豪雨災害では、ここ川崎でも避難勧告・避難指示の数字がテレビ画面に映る。茨城県常総市の鬼怒川氾濫のライブは、4年前の東北大震災の津波と重なり自然の脅威に震える。その翌日、町内の友人に用事で電話をかけた時、「今、避難先から帰って来たところ。」の返答。エエッそうか、わが町でも避難していたとは言え、何事もなく良かった。町内の独居老人の確認、避難先などハザードマップは確認しているが、心の準備は今いちである。災害が起きたら何をどう対処すれば良いか不安が一杯。泥水が延々と続き、じわじわと街をのみこむ恐ろしさを感じたと話す人が多くいた。
10日後の街では

常総市は関東鉄道常磐線の沿線に位置する。10日経た本日、交通手段を確認したところ、水海道駅までは昨日復旧していた。全線が復旧するのは1か月後となる。駅から一歩出るとプーンと独特の臭いがする。建物には浸水の水の高さが線となって残っている。空地や側溝は消毒薬の白い粉が目立つ。駅前にはボランティアさんが集まっていた。係りらしき人が声をかけ仕事内容の説明を始めた。駅前のテントでは、日本語や外国語で、「全国からの支援物資です。必要な物をお持ちください。」の俄か作りの看板が目につく。街中はマスクをかけた人が行き交い、ボランティアさんを乗せたワンボックスカーが現場に向かう。空地には使えなくなった家電や家具が山積みだ。水は地域によっては復旧しているがまだポリバケツを持って集配所へ来る人もいる。
想定外の浸水
水海道は決壊地点から、10キロは離れている。住民は昼間の浸水から逃れホット安心し就寝していた。ところが夜中の11時頃水の音で目が覚め、気づくとひざ上まで泥水が押し寄せていた。避難の準備は何もしていなかったので、被害も甚大となり、想定外だったと話す。
若い力が頼りに!!
家の中を洗い出している若者に出会う。両親の手伝いに東京から飛んで帰ったとか。若者の手伝いはどんなに心強いか。長靴姿の娘さんは電車では氾濫現場までは行けないから、ここで手伝いをしたと話す。ボランティアさん達は若者が多く、夕方は皆仲良くなり、サヨナラ又来ますと挨拶を交わし各方面に散った。1か月後の今も400名余りの方々の避難が続く。
消毒薬が目立つ

消毒薬が目立つ

給水場所

給水場所

泥水が10キロ以上流れる(読売新聞掲載から)

泥水が10キロ以上流れる(読売新聞掲載から)

砂田 紘子
シニアリポーターの感想

自然災害の脅威に脅かされる今日、自分で出来ることは一体なんだろう。備えあれば憂いなしの諺に忠実でありたいと思う。

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