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スーパーフード「キヌア」と出会った(その1)

取材日 2015年10月25日(日)

キヌア:プチプチの食感(ウィキペディア)
キヌア:プチプチの食感(ウィキペディア)
「愛甲公民館だより」Webチラシ
「愛甲公民館だより」Webチラシ

2013年は、国連食糧農業機関(FAO)が定めた国際キヌア年
 
 NASA(アメリカ航空宇宙局)でも、キヌアを宇宙食に採用している。
 キヌアはヒユ科アカザ属の植物。ホウレンソウの仲間だが、キビ(黍)・アワ(粟)・ヒエ(稗)などと同様、雑穀に分類される。
  南米アンデス地方を原産地として、数千年前から栽培されている。各国でも栽培が試みられているが、南米ペルー・ボリビアの生産量には遠く及ばない。日本におけるキヌアの自給率は0%。国内では、自然食や輸入食材店またはインターネットで購入できる。

  キヌアは精白米や玄米・粟など他の穀物よりミネラル・食物繊維が豊富で糖質が少ない。そのため生活習慣病の予防やダイエット・アンチエイジング効果も期待できる。最近はテレビ番組や雑誌等でも特集が組まれて人気上昇中だ。特集放映後は品薄状態になることもある。

キヌアで日本一熱い公民館
  この夏、テレビ番組の特集でキヌアの健康効果・ダイエット効果を目にした。購入しようとネット検索をしていて、「キヌアで熱くなっている公民館」を見つけた。キヌアアートプロジェクト 参加者募集!」のWebチラシだった。

  8月9日、厚木市愛甲公民館実習室に集合。近隣だけでなく、県内外から学生・親子連れ・シニア等のボランティアが集まった。
  最初に、東京農大・日高先生の講義で「キヌアに関する基礎知識」を学ぶ。その後、東京農大・伊藤先生の指導により、地元農家から借り受けた畑に、2種類のキヌアを直播き。厚木市制60周年記念事業の一環として、畑に「60」の文字を描く試みだ。
  キヌアの種蒔きは、真夏の暑さを超えるほど盛況だった。

 
  8月、9月、10月と除草や間引きの手入れ作業があった。また、作業の後には南米音楽や食文化に直接触れることができた。中でも一番の楽しみは、南米原産の珍しい食材の試飲と試食。
  チチャ モラーダ(紫トウモロコシを煮出して甘味を加え冷やした飲み物)・インカパープル(皮も中身も紫色のじゃが芋)のフライドポテト・キヌアにトウモロコシやトウガラシを加えた辛味の効いたチャーハン。キヌア入りバンズに大葉や茄子など和の食材も入った大胆カット野菜入りハンバーガーなど。ポリフェノール豊富でエスニックな料理を楽しめた。

 10月3日から開催されている東京農大オープンカレッジ「キヌアまるごと体験講座」にも参加している。 
 11月以降は「畑の鑑賞会」、刈取り、掛干し、脱穀等の収穫作業が予定されている。(取材予定)

 東京農大オープンカレッジ: http://www.nodai.ac.jp/extension/

種蒔きから2ヶ月後のキヌア畑

種蒔きから2ヶ月後のキヌア畑

南米音楽楽器(ケーナ・チャランゴ等)製作者松橋さん

南米音楽楽器(ケーナ・チャランゴ等)製作者松橋さん

 キヌアバンズ他の試食と試飲

キヌアバンズ他の試食と試飲

厚木市愛甲公民館及びキヌア畑、東京農大キャンパス
斉藤 多喜子
シニアリポーターの感想

日本人の平均寿命と健康寿命にほぼ10年の落差があることに驚き、危機感をもった。自分自身や家族のためにも健康寿命を延ばそう。
興味・関心を持ったら、まず行動してみようと思うようになった。行動したらたくさんの人と出会い、思った以上に視界が広がった。

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